新型iPad Pro用DDIは全てSamsung製!?専門家は否定も実態は謎

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新型iPad Proに搭載されるDDI(ディスプレイドライバIC)は、11インチモデル向けも13インチモデル向けもいずれもSamsung製になると、韓国メディアが報じています。

この報道に対し、ディスプレイ業界情報に詳しい専門家はこの報道に否定的で、実態は謎に包まれています。

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新型iPad Pro用DDIに関して相反する情報

新型iPad Pro有機EL(OLED)ディスプレイの製造は、11インチモデル向けの11.1インチディスプレイパネルがSamsung Displayで、13インチモデル向けの12.9インチディスプレイパネルがLG Displayで行われている模様です。

そのため、12.9インチディスプレイパネルのDDIもSamsung製になるのであれば、LG Displayはいわば競合の部品を採用したことになります。

新型iPad Pro向けOLEDディスプレイの製造は、12.9インチディスプレイパネルは順調、11.1インチディスプレイパネルの製造は遅れているとされるなか、LG DisplayがわざわざSamsungからDDIを調達する必要はないように思われます。

LG Displayには、DDIのサプライヤーから調達して検証する時間は十分あったでしょう。そのため、DSCCの最高経営責任者(CEO)であるロス・ヤング氏が否定的な見解を示しているのが正しい=今回の報道は間違っているように感じます。

SamsungにおけるDDIの製造と調達体制から予想

Samsung DisplayはiPhone向けDDIの一部をSamsung Electronicsが製造する他、台湾UMCにも製造を委託しています。

そのため、UMCのDDIが新型iPad Pro向けに採用されたのがどこかで間違って伝わった可能性も考えられます。

もしもLG Displayが製造する12.9インチディスプレイパネルにSamsung製(Samsung Electronics製)のDDIが採用されたのであれば、キヤノントッキの蒸着装置のようにAppleがその品質を高く評価しLG Displayに採用を指定したのかもしれません。

Photo:Apple, 画像内テキスト:iPhone Mania

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