MacBook Pro向けOLEDディスプレイ製造に向けて各社が投資加速
2026年モデルのMacBook Proに搭載されると噂の有機EL(OLED)ディスプレイについて、Samsung Displayが第8.6世代(2,290 x 2,620ミリ)OLEDディスプレイパネルの製造ラインの整備を開始した模様です。
中国BOEも第8世代OLEDディスプレイパネル製造ラインの立ち上げを開始したと昨日報道されたばかりで、各社が投資を加速しています。
ラップトップ/タブレット向けOLEDディスプレイの製造コスト削減へ
2026年モデルのMacBook Pro向けOLEDディスプレイの供給元として本命であるSamsung Displayが、第8.6世代OLEDディスプレイパネル製造ラインへの装置設置を開始しました。
この中にはキヤノントッキの蒸着装置も含まれると考えられ、納入価格で折り合いがついたのでしょう。第6世代から第8世代への転換が進むことで、ラップトップおよびタブレット向けOLEDディスプレイパネルの製造コスト削減が期待されます。
なお、製造されるOLEDディスプレイパネルは2段スタック型になるとのことで、新型iPad Proに搭載されるものと同じです。
将来的に、iPad Pro向けのOLEDディスプレイパネルもここで製造される可能性があります。
iPad miniとAir向けOLEDディスプレイの製造も
Appleは今後、ほとんどの製品にOLEDディスプレイを搭載する見通しです。OLEDディスプレイは液晶ディスプレイよりも卸価格が高く、サプライヤーにとって売上高増加に繋がります。
そのため、各社が受注を巡って大型投資を行っています。2段スタック型を安定して製造できれば1段スタック型の製造も支障なく開始できると考えられます。
iPad miniやiPad Airに搭載されるOLEDディスプレイは、1段スタック型OLEDディスプレイパネルになるとしても、第8世代OLEDディスプレイ製造ラインが安定稼働していれば技術上の課題は生じないでしょう。