M3搭載MacBook Airが256GBモデルの課題解決!SSD速度問題対策実施
M3搭載MacBook Airの256GBモデルは128GB NANDフラッシュストレージチップが2個で構成されており、M2搭載MacBook Airで指摘されていたSSDの読み込み/書き込み速度がM1搭載MacBook Airよりも遅くなっていた問題が解消されているようです。
M2搭載MacBook Airは256GB NANDを1個搭載
今回の報告から、歴代MacBook Airの256GBモデルにおいて、NANDフラッシュストレージチップの搭載数は下記のようになっていることが確認されました。
モデル | 搭載数(構成) |
M1搭載MacBook Air | 128GB × 2 |
M2搭載MacBook Air | 256GB × 1 |
M3搭載MacBook Air | 128GB × 2 |
M2搭載MacBook Airの256GBでは、SSDの速度がM2搭載MacBook Airと比べて読み込み速度も書き込み速度も遅くなっていました。
M1搭載モデルとM2搭載モデルの読み込み速度
- 13インチM1搭載MacBook Pro 256GBの読み込み速度:2,900MB/s
- 13インチM2搭載MacBook Pro 256GBの読み込み速度:1,446MB/s
M1搭載モデルとM2搭載モデルの書き込み速度
- 13インチM1搭載MacBook Pro 256GBの書き込み速度:2,215MB/s
- 13インチM2搭載MacBook Pro 256GBの書き込み速度:1,463MB/s
M3搭載モデルの読み込み/書き込み速度
M3搭載MacBook Airの256GBモデルでは、読み込み速度が2,880MB/s、書き込み速度が2,108MB/sとなり、M1搭載MacBook Airと同等です。
NANDフラッシュストレージチップの搭載数が2個に戻った効果であり、高性能なチップに変更した様子は見受けられません。
そのため、M2モデル発売時は部品単価削減のためにNANDフラッシュストレージチップの搭載個数を削減しましたが、その後、搭載数を2個にしても販売価格内で十分吸収できる程度の差額(128GBを2個か256GBを1個かの差額)になったと予想されます。
M2搭載MacBook Airを選択する意義はある?
こうなると、M2搭載MacBook Airの販売価格は安くなったとしても、こと256GBモデルを積極的に選択する意義が問われます。
2024年3月10日時点で、各モデルにおける、販売価格は下記のようになっています。
モデル | 販売価格(税込) | 256GBモデルの
8コアCPUと8コアGPUのApple M3 8GB RAM / 256GB SSD | 13インチMacBook Air164,800円 |
13インチMacBook Air 8コアCPUと8コアGPUのApple M2 8GB RAM / 256GB SSD | 148,800円 |
8コアCPUと10コアGPUのApple M3 8GB RAM / 256GB SSD | 15インチMacBook Air198,800円 |
15インチMacBook Air(整備済製品) 8コアCPUと10コアGPUのApple M2 8GB RAM / 256GB SSD | 154,800円 |
13インチモデルを新品同士で比較した場合は20,000円、15インチモデルの整備済製品と比較した場合は44,000円、M3搭載モデルが高くなります。
Photo:Max Tech/YouTube, Apple, 画像内テキスト:iPhone Mania