サイドローディング可能国はどこ?条件とその可能性を解説!
iOS17.4から、特定の国々でApp Storeを介さないアプリのダウンロード、いわゆるサイドローディングが可能となりました。どの国々が対応しているのでしょうか。どのようにAppleが地域を限定するのかも、コードから明らかになっています。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. iOS17.4から、特定の国々でアプリを介さないアプリのダウンロードが可能になった。
2. 地域の判断材料にはApple IDの請求先住所、ユーザーの現在地などが挙げられる。
3. 日本でもサイドローディングが可能になるとの見方もあるという。
サイドローディングはEUの27カ国のみ
アプリのサイドローディングが行えるのは、欧州連合(EU)に加盟する27カ国で、すなわち、ベルギー、ブルガリア、チェコ、デンマーク、ドイツ、エストニア、アイルランド、ギリシャ、スペイン、フランス、クロアチア、イタリア、 キプロス、ラトビ ア、リトアニ ア、ルクセンブルク、ハンガリー、マルタ、オランダ、オーストリア、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロヴェニア、スロヴァキア、フィンランド、スウェーデンとなります。
Appleのこの異例とも言える決定は、EUで新たに導入されたデジタル市場法(Digital Markets Act)でApp Storeが独占的と判断されたことに端を発するものです。
なお、AppleはEU圏内でApp Storeを介さないアプリのダウンロードだけでなく、サードパーティー決済も認めています。
どのようにデバイスの地域を判断する?
9to5Macがコードの中に発見した情報によれば、Appleは以下の4つの項目からデバイスの地域の特定を行うとのことです。
- Apple IDの請求先住所
- ユーザーの現在地(プライバシー保護のため、正確な場所ではなく国だけをチェックしている模様)
- iOSの設定で設定されている現在の地域
- デバイスのクラス(iPhoneかiPadかなど)
アプリのサイドローディングがEU以外の地域でも開放されるかどうかは今のところ定かでありませんが、日本でもサイドローディングが可能になるとの見方もあるため、状況を注意深く見守る必要がありそうです。
Photo:Apple
(lexi)