Appleの元顧問弁護士、インサイダー取引で罰金と執行猶予4年の判決。実刑は免れる
現地時間12月7日、Appleの元顧問弁護士ジーン・レボフ氏が、インサイダー取引の罪で罰金と執行猶予4年の判決を受けたとBloombergが報じています。レボフ氏は最大で2年の禁固刑に処される可能性がありましたが、実刑は免れました。
■3行で分かる、この記事のポイント
1.Appleの元顧問弁護士、インサイダー取引の罪で罰金と執行猶予4年の判決。
2.2018年に解雇されるまでに約4,000万円の不当利益を得る。
3.昨年6月には、6件の証券詐欺容疑について罪を認めていた。
罰金と執行猶予4年の判決
Appleでのレヴォフ氏の役割は、業績発表前の「ブラックアウト期間中」の自社株買いの禁止など、同社の従業員がインサイダー取引に関するルールを遵守しているかを確認することでしたが、結局、取り締まるべき犯罪を自ら犯すことになってしまいました。
レヴォフ氏はその立場上、一般公開前にAppleの決算情報を知ることができたため、業績が市場予想を上回る前にApple株を購入し、下回る場合は株を売却するなどして、2018年に解雇されるまで約27万7,000ドル(約4,000万)の利益を取得し、約377,000ドル(約5,400万円)の損失を回避しています。
同氏は昨年6月、6件の証券詐欺容疑について罪を認めており、7日に判決が言い渡されました。執行猶予4年に加え、約60万4,000ドル(約9,000万円)の罰金が課せられます。
連邦検察官は、他の企業幹部が同様の犯罪を犯さないよう、レヴォフ氏をインサイダー取引で実刑に処すべきだと主張しましたが、この事件を担当する裁判官は、レヴォフ氏が職を失い、今後は弁護士として活動もできなくなるため、その必要性は感じないと述べました。
Source:Bloomberg via MacRumors
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