iPhone SE(第4世代)用OLED供給に向け正念場〜BOEが歩留まり率に苦しむ

iPhone15 blue AH

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iPhone15用有機EL(OLED)ディスプレイパネルの量産を先日開始、iPhone15 Plus用OLEDディスプレイパネルの量産をまもなく開始する見通しの中国BOEについて、歩留まり率が極端に低く、出荷数確保に難渋していると韓国メディアが報じました。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. やっと量産承認が得られたBOEのiPhone15用OLEDディスプレイパネルの製造工程において、歩留まり率改善に苦慮している。
2. ディスプレイサイズが大きいiPhone15 Plus用OLEDディスプレイパネルの歩留まり率は更に悪化する見込み。
3. BOEの地位低下は、iPhone用OLEDディスプレイパネルの卸価格値下げ=販売価格値上げ抑制に逆効果。

iPhone SE(第4世代)用OLEDディスプレイパネル受注目指すBOE

BOEは、iPhone SE(第4世代)用OLEDディスプレイパネルも供給すると噂されていますが、それまではしばらく正念場が続きそうです。
 
BOEは、競合するSamsung DisplayやLG Displayよりも戦略的な価格(安い卸価格)を提示すると噂されていますので、販売価格値上げ防止の観点からも、同社の頑張りに期待したいとのことです。

量産承認が得られるも、今度は低い歩留まり率に苦慮

やっとAppleからの量産承認が得られたBOEですが、今度は出荷数確保に苦慮しているようです。
 
韓国メディアによれば、BOEが量産中のiPhone15用OLEDディスプレイパネルの歩留まり率は、わずか30%とのことです。更に、まもなく量産開始予定のiPhone15 Plus用OLEDディスプレイパネルの場合はサイズが大きくなることで30%以下に悪化すると韓国メディアは述べています。
 
アナリストなどは、BOEによるiPhone15用OLEDディスプレイパネルの年内の供給数は約500万枚と予測していましたが、現状を鑑みると200万枚〜300万枚にとどまりそうです。
 
 
Source:Daily Hankokki via Revegnus(@Tech_Reve)/X
Photo:Apple Hub/Facebook
(FT729)

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この記事を書いた人

ZAURUS PI-6000以降、PDA、PC、Apple製品を多数使用するガジェット愛好家。iPhone Maniaでは2020年2月より、リーク情報、最新のApple製品情報、秋葉原情報を配信。Palm Treo 750vを米国で使用して以降、各種スマホ愛用中

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