iPhone15 Plus用OLEDを第三のサプライヤーが年内に量産開始へ

iPhone15 15 Plus AH 0515_1200

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中国BOEが、iPhone15用有機EL(OLED)ディスプレイに加えiPhone15 Plus用OLEDディスプレイの量産を年内に開始するとIT之家が報じました。
 
BOEは、iPhone15用OLEDディスプレイの量産を2023年7月か8月に開始する予定でしたが、品質に関するAppleの認証が遅れていました

■3行で分かる、この記事のポイント
1. BOEが、iPhone15用OLEDディスプレイに加え、iPhone15 Plus用OLEDディスプレイの量産を年内に開始。
2. BOEは、Dynamic Island周囲からの光の漏れ問題解決に時間を要していた。
3. 競合するSamsung Displayと比べて、出荷枚数に大きな差が生じている。

Dynamic Island周囲の光の漏れをやっと解消か

BOEは先日、iPhone15用6.1インチOLEDディスプレイの量産開始に向けて当初計画から数カ月遅れでやっとAppleの品質認証を取得していました。
 
BOEの量産開始が遅れたのはDynamic Island(Face ID機構とフロントカメラ用の穴)の周囲から光が漏れてしまうという問題を解決できなかったのが原因です。
 
同じ問題で量産開始が遅れているiPhone15 Plus用OLEDディスプレイの問題も解決したことから、iPhone15用OLEDディスプレイも合わせ、2機種用のOLEDディスプレイを供給することになります。

Samsung Displayから大きく水をあけられたBOE

ただし、iPhone15およびiPhone15 Plus用OLEDディスプレイ供給で競合するSamsung Displayと比べて量産開始が大幅に遅れた影響は大きく、BOEによる年内の供給割合はわずか3%にとどまる見通しです。
 
iPhone15シリーズおよびiPhone15 Proシリーズの年内の出荷台数は約8,700万枚、先行発注も含めたOLEDディスプレイの出荷枚数は1億1,500万枚になると予測されています。
 
BOE以外のサプライヤー各社の製造担当割合は、iPhone15シリーズおよびiPhone15 Proシリーズ用OLEDディスプレイを製造するSamsung Displayが71%、iPhone15 Proシリーズ用OLEDディスプレイのみ製造する LG Displayが26%になると、IT之家が伝えています。
 
 
Source:IT之家
Photo:Apple Hub/Facebook
(FT729)

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