環境担当役員が明言!Apple、環境保護政策のために製品値上げせず

Apple 環境 気候変動 カーボンニュートラル

Apple 環境 気候変動 カーボンニュートラル
 
Appleにおいて、環境・政策・社会イニシアティブ担当バイスプレジデントを務めるリサ・ジャクソン氏が、環境保護政策を推進してコストが上昇したとしても、製品の値上げでそれを相殺することはないと明言しました。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. Appleの環境担当であるリサ・ジャクソン氏が、環境保護政策にかかるコストを製品に上乗せしないと明言。
2. Appleは2030年までに、サプライチェーンを含む全社でのカーボンニュートラル実現を目指している。
3. Apple Watch Series 9はApple初のカーボンニュートラル達成製品。

2030年までにカーボンニュートラル実現を目指すApple

Appleは2030年までに、Appleのグローバルサプライチェーンとすべての製品のライフサイクル全体で、カーボンニュートラルを実現する目標を掲げています。
 
カーボンニュートラルとは温室効果ガスの排出量を全体としてゼロにすることであり、排出せざるを得なかった分については、同じ量を吸収または除去することで、差し引きゼロを目指すという意味です。

カーボンニュートラルにかかるコストを製品に上乗せすることはない

現地時間2023年11月8日から9日にかけて開催されたReuters主催の未来構築のための会議「Reuters Nest 2023」において、ジャクソン氏は、カーボンニュートラルを目指すためにかかるコストを、製品に上乗せするようなことはしないと述べました。
 
ジャクソン氏はまた、Appleの最高経営責任者(CEO)であるティム・クック氏が、こうした取り組みを業界標準にしようとしていると強調しました。
 

ほかの企業が『これはAppleだからできるのだ』というような方法では(カーボンニュートラルを)実現したくない。

Apple Watch Series 9は初のカーボンニュートラルを実現した製品

またAppleは、レアアースやその他の材料のリサイクルにおいて、中小企業と協力しているとのことです。
 
Appleが9月に発売したApple Watch Series 9は、Apple初のカーボンニュートラルを実現した製品です。そしてApple Watch SE 2とApple Watch Ultra 2も、カーボンニュートラルを達成しています(ただし一部のケースとバンドはカーボンニュートラルではないことに注意)。

 
 
Source:9to5Mac
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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