iPhone16シリーズに輝度高めたOLEDディスプレイ採用を提案〜MLAを適用

 
iPhone16シリーズにマイクロレンズアレイ（MLA：Micro Lens Array）を適用した有機EL（OLED）ディスプレイを搭載することを、Samsung DisplayとLG DisplayがAppleに対して提案したと、韓国メディアThe Elecが報じました。
 
MLAを実装したOLEDディスプレイでは、輝度の向上と消費電力低減が実現されます。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. iPhone16シリーズにおいて、MLAを実装したOLEDディスプレイを採用するよう、Samsung DisplayとLG Displayが提案した。
2. Appleは、有機EL材料セットの改良を優先するよう両社に返答した。
3. iPhone16 Proシリーズはディスプレイサイズが6.3インチと6.9インチに拡大、アスペクト比も変更されると噂されている。

iPhone16 Proシリーズがディスプレイサイズとアスペクト比変更と噂

iPhone16シリーズでは、iPhone16 Proシリーズのディスプレイサイズが6.3インチと6.9インチに拡大され、アスペクト比も変更される見通しです。
 
iPhone16シリーズでもOLEDディスプレイを供給するであろうSamsung DisplayとLG Displayが、Appleに対してMLAを実装したOLEDディスプレイの採用を働きかけていることが明らかになりました。
 
MLAを実装したOLEDディスプレイでは、光の放射方向を調整できるようになります。正面への放射を強めれば、ユーザーが見る画面での輝度が向上します。また、輝度の向上率を抑えれば、消費電力を低減することが可能です。
 
ただし、斜めから見た場合など視野角が狭くなる欠点もあります。

Appleは、有機EL材料セットの改良に注力するよう要請

Samsung Displayは既に、Galaxy S23 UltraなどにMLAを実装したOLEDディスプレイを供給しています。
 
Samsung DisplayとLG Displayの提案に対してAppleは、まずは有機EL材料セットの改良に注力するよう2社に対して求めたと、The Elecは述べています。
 
有機EL材料セットの改良によって発光効率が改善されれば、MLAにて斜め方向からの輝度低下にも、元々の輝度を高めることで現行モデルなみの明るさが確保できることになります。
 
 
Source:The Elec
Photo:Apple Hub/Facebook
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