iPad含むタブレットPC出荷台数が大幅減〜2023年4月-6月

iPad

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2023年第2四半期(4月〜6月)における、世界全体でのタブレットPC出荷台数が、前年同期比で29.9%減となったことが、調査会社IDCの調べで明らかになりました。
 
出荷台数首位のAppleも例外ではなく、iPadの出荷台数は前年同期比で16.8%減少しています。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. 2023年4月〜6月期の世界タブレットPC出荷台数は前年同期比で29.9%減に。
2. Xiaomi以外の上位5社のタブレット出荷台数は前年同期比2桁減を記録。
3. iPadは台数ベースでは16.8%減、金額ベースでは20%減に。

Xiaomi除く上位5社の出荷意台数は2桁減に

IDCの調べによると、2023年4月〜6月期の世界全体でのタブレット出荷台数は2,830万台で、2022年4月〜6月の4,030万台から29.9%の大幅減となりました。
 
タブレットPC需要は引き続き減退しており、Xiaomiを除く上位5社の出荷台数は、いずれも2桁減を記録しています。
 
IDC

Appleは首位を維持も出荷台数は16.8%減

Appleは1,050万台のiPadを出荷し首位の座を守りましたが、前年同期比では16.8%減となっています。しかしそれでも市場シェアが31.2%から37%へと拡大、首位を維持できたのは、ユーザー層に比較的高所得者が多いため、不況の影響を受けにくいからだろうと、IDCは分析しています。
 
Appleは先日、同社2023年第3四半期(2023年4月〜6月)の業績を発表していますが、それによるとiPadの売上高は58億ドルで、前年同期比20%減でした。
 
つまり2023年4月〜6月期において、iPadは台数ベースでは前年同期比で16.8%減少し、金額ベースでは20%減少したということになります。
 
IDCはタブレット市場の今後について、ハイエンドではiPadが、ローエンドではXiaomiやLenovoが市場を獲得する一方、機能も価格も中程度のタブレットPCを求めるユーザーが増えるのに伴い参入企業が増え、ミッドレンジでは熾烈な競争が展開されることになると予想しています。
 
 
Source:IDC
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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