MacのマルウェアをダークWebで発見。使ったのはChatGPT


 
Macを狙ったマルウェアは、Windowsを標的としたものよりは少ないものの、存在しない訳ではありません。
 
サイバーセキュリティ会社GuardzがダークWebにおいて、Macをターゲットとした新しいマルウェアを発見しました。そのマルウェア発見に貢献したのは、ChatGPTだそうです。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. macOSを狙ったマルウェアがダークWebで取引されているのが見つかった。
2. 発見に貢献したのはChatGPT。
3. マルウェアから身を守るにはmacOSのアプデなど注意が必要。

ChatGPTに聞いたらマルウェアの存在がわかった

ロシアのハッカーがマルウェアを使ってログイン情報などを盗み出し、中小企業が使っているMacにアクセスしていることを、Guardzが発見しました。
 
Guardzが、ダークWebにおけるmacOSの脅威についてChatGPTに尋ねたところ、その存在が判明しました。
 
Guardz

犯罪フォーラムでマルウェアが販売されていた

Guardzは調査を進め、ロシアのサイバー犯罪フォーラム「Exploit」において、macOSをターゲットとした侵入用ツール(要するにマルウェア)が6万ドルで販売されていることを発見しました。
 
ツールを販売する投稿のタイトルには「[入金10万ドル]MacOSセキュア-WebソケットHVNC」と記されていました。
 
HVNCとはHidden Virtual Network Computingを意味し、被害者のコンピューターに無断でアクセスするのに使われるテクニックのひとつだそうです。
 

 
我々Macユーザーがこうしたマルウェアなどから身を守るには、常にmacOSを最新バージョンにアップデートするとともに、Mac App Store以外の場所からむやみにアプリをダウンロードしないこと、また見知らぬ相手からのメール内のリンクを開かないことといった注意が必要です。

 
 
Source:Guardz via Wccftech
Photo:Pixabay
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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