Apple、アプリ開発者に特定のAPIの使用目的の説明を義務化

Apple App Store

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現在いくつかのアプリケーションプログラミングインタフェース(API)が「Required Reason API(使用目的の説明が必要なAPI)」として分類されており、開発者はアプリ提出の際にそれらのAPIの目的をAppleに対して説明しなければならなくなりました。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. Appleが、特定のAPIの使用制限を設けたことが明らかになった。
2. 特定のAPIが、ユーザーのデバイスに関するデータ収集に悪用される可能性があるためだという。
3. 今秋以降、正当な理由なくこれらのAPIを使用したアプリは却下されるとのこと。

フィンガープリンティングの取り締まりが目的

特定のAPIが、フィンガープリンティングを通したユーザーのデバイスに関するデータを収集に悪用される可能性があるとのことで、Apple使用制限を設けたことが明らかになりました。
 
今秋以降、iOS17、tvOS 17、watchOS10、macOS Sonomaの一般公開に伴い、開発者は「Required Reason API」を使用する理由を説明せずにアプリをApp Storeに提出した場合、通知を受けることになります。2024年春以降は、正当な理由なくこれらのAPIを使用したアプリは却下されるとのことです。

却下されるアプリがさらに増える?

「Required Reason API」に指定されたAPIの中にはUserDefaultsという、アプリのユーザー設定を保存する基本的でかなり一般的なAPIも含まれているとのことで、開発者はこのAPIに関する使用目的の説明を忘れただけでアプリ却下に直面することになりかねません。
 
AppleがAPIの使用方法をコントロールできるかどうかは不明であるとのことで、特定のAPIの使用目的の説明が開発者にとって無駄手間とならないことを願うばかりです。
 
 
Source:Apple via 9to5Mac
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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