初代iPhoneの発売から16年。Appleが再発明した電話は世界を変えた

Apple 初代 iPhone

Apple 初代 iPhone
 
2023年6月29日(日本では6月30日)、初代iPhoneの販売が開始されました。発売日には全米各地のApple Storeに長い行列ができました。マルチタッチスクリーンの操作性は、世界を変えたと言っても過言ではないでしょう。

 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. 初代iPhoneが発売されてから16年。
2. 発売日には多くの人々が行列を作り、熱狂した。
3. 日本では2008年7月にiPhone 3Gが発売された。

初代iPhone発売に行列

現地時間2007年6月29日、Appleは初代iPhoneの販売を開始しました。約5カ月前の2007年1月9日にスティーブ・ジョブズ氏が「電話を再発明した」と発表した日から待ちわびていた人々が、ニューヨーク五番街のApple Storeの前に行列を作る様子のニュース映像は、日本でもテレビニュースで取り上げられていました。
 
これまでにない操作性をもったiPhoneは、斬新なデザイン、直感的な操作性で多くのユーザーを虜にしました。その後、App Storeの提供で一気に可能性を広げ、世界を変えた存在となりました。
 
なお、日本で最初に発売されたiPhoneは、2008年7月11日発売のiPhone 3Gでした。
 

 

トニー・ファデル氏「幸せでもあり、ストレスフルでもあった」

「iPodの父」と呼ばれ、iPhone開発の中心人物でもあったトニー・ファデル氏(2010年にAppleを退社)は発売日のことを「幸せでもあり、同時にストレスフルな時間でもあった」と振り返っています。
 
現在はAppleのワールドワイドマーケティング担当上級副社長をつとめるグレッグ・ジョズウィアック氏は「歴史的なできごとだった。今思い出しても鳥肌が立つ」と語っています。

「iPhoneは売れない」との予想を裏切る

3.5インチのマルチタッチスクリーンで操作し物理キーはホームボタンのみ、SDカードが使えない、バッテリー交換ができないといった特徴は、当時の一般的な携帯電話とはかけ離れたものであったため「iPhoneは売れないだろう」と予測していたテクノロジー業界に詳しいジャーナリストらも少なくありませんでした。
 
当時のMicrosoftの最高経営責任者(CEO)、スティーブ・バルマー氏は2007年4月に「iPhoneが大きなシェアを獲得することはない」と断言していました。
 
しかし、初代iPhoneは2007年末までのおよそ半年で190万台が売れ、好調なスタートを切ります。
 
なお、Appleが製品の販売台数を最後に公開した2017年で、iPhoneは世界で2億1,676万台が売れています。
 
2023年になっても、未開封の状態で保存されていた初代iPhoneがオークションに出品されては高額で落札されています。
 
 
Source:AppleInsider
Photo:Apple
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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