2023年Q1の世界スマホ市場、iPhoneが圧倒的な強さを誇る
2023年第1四半期(1月〜3月)のスマートフォン別シェアランキングにおいて、500ドル(約7万円)以上のプレミアム価格帯で、iPhoneシリーズが上位を独占しました。
iPhoneが上位を独占
調査会社Canalysによると、世界のスマートフォン出荷台数は前年同期比で13.3%減となったものの、500ドル以上のプレミアム価格帯に位置するスマートフォンについては4.7%増となりました。
価格帯別の割合を見ても、プレミアムセグメントは2019年以来順調に伸び続け、2023年第1四半期は31%を占めています。
プレミアムセグメントに位置するスマートフォンはスペックが高い傾向にあり、ハイエンドゲームを楽しめたり、写真や動画を高画質で撮影できたりするため、それまでミッドレンジのデバイスを使っていた消費者の需要を掘り起こしているのだと考えられます。また、5G通信の普及も関係しているでしょう。
スマートフォン別でみると、iPhoneが上位5モデルのうち4モデルと、圧倒的なシェアを占めていることが分かります。
特に2021年秋に登場したiPhone13が、2023年2月に登場したばかりのGalaxy S23 Ultraを抑えていることや、2020年秋のiPhone12が未だにランクインしていることは、iPhoneの人気ぶりを改めて裏付けていると言えます。
ちなみに、プレミアム価格帯に位置するモデルは出荷台数のシェアこそ30%前後にとどまっていますが、売上シェアでは2022年時点で55%に達しています(600ドル以上のスマートフォンが対象)。今後こうした傾向はますます強まっていくと考えられるだけに、この価格帯で圧倒的な強さを誇るAppleの勢いが止まることは当分なさそうです。
Source:Twitter/Canalys,GSMArena
(kihachi)