Apple中国限定で、iPhoneのプライバシー保護をアピールする動画が公開
Appleが、iPhoneのプライバシー機能を紹介する広告動画を中国限定で公開しています。香港映画のアクションスター、ドニー・イェンが、個人情報を盗み見しようとする人々を鮮やかに撃退しています。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. Appleが、iPhoneのプライバシー機能を紹介する広告動画を中国限定で公開した。
2. 個人情報を盗み見しようとする人々がいると、ドニー・イェンが駆けつけて撃退。
3. 「プライバシー保護は、iPhoneのデザインに深く組み込まれています」というメッセージも。
プライバシー情報の盗み見をアクションスターが撃退!
Appleが中国版Webサイトで公開した動画は、メッセージや買い物、エクササイズの内容を盗み見て記録しようとする人々がいると、黒いスーツ姿(胸には南京錠のように変形したAppleロゴ入り)のドニー・イェンが駆けつけて撃退するという内容です。
iOS14で導入された、アプリによるアクティビティ追跡を許可するかをユーザーが選択できるアプリのトラッキングの透明性(ATT)の画面で、「トラッキングしないよう要求」をタップすると、付きまとっていた人々をシャットアウトしています。
一般的なユーザーが、iPhoneのプライバシー保護機能に扮したアクションスターの存在を意識することなく、日常的にiPhoneを使っている姿が印象的です。
最後には「プライバシー保護は、iPhoneのデザインに深く組み込まれています」「個人情報を安全に守ります。それがiPhone。」というメッセージが表示されます。
映像は、Apple中国のWebサイトで視聴できます。
Appleと中国とプライバシー
Appleは「プライバシーは基本的人権」と位置付けてユーザーのプライバシー保護を重視する姿勢を貫いています。プライバシー保護に関する専用ページも公開されています。
いっぽう、中国といえば、政府によるインターネット検閲やアクセス制限が行われており、ユーザーのプライバシーが保護されるイメージとは結びつきにくい印象です。
2023年3月には、中国を訪れたAppleのティム・クック最高経営責任者(CEO)に対し、中国政府の高官がデータセキュリティと個人のプライバシー保護を強化するよう要求し、その不可解な発言が話題になりました。
Apple、ヘルスケア情報の保護をアピールした報告書も公開
Appleは最近、iPhoneでヘルスケア情報のプライバシー保護を紹介した動画「待合室」と、iPhoneの「ヘルスケア」アプリのプライバシー保護を念頭に置いた設計を紹介した報告書を公開しています。
Source:Apple China via AppleInsider
Photo:Apple Japan
(hato)