Apple Watch、妊婦と赤ちゃんの命を救う
Apple Watchから心拍数の上昇を警告された妊婦が、早めに病院に行っていたために母子ともに助かった、と米CBSが報じています。
心拍数上昇の通知に異変を感じ、病院へ
米カリフォルニア州コスタメサに住むジェシー・ケリーさんは、出産予定日を数週間後に控えたある日、心拍数が上がるような活動を何もしていないのに、Apple Watchから心拍数が120を超えているという警告を受け取りました。
Apple Watchは10分おきに警告を続け、3度目の警告に異変を感じたケリーさんは、病院に向かいました。
ケリーさんを診察した心臓医のブライアン・コルスキ医師は「問題の最初のサインは、心拍数の上昇です。その問題が低血圧でも、出血でも」と語ります。
ケリーさんが病院に到着した頃、すでに本格的な陣痛が始まっており、胎盤剥離という妊娠合併症のために出血が続き血圧が低下していました。
無事に赤ちゃんが誕生
3時間後、シェルビー・マリーと名付けられた元気な女の子が無事に生まれました。ケリーさんは、対応してくれた医師と看護師だけでなく、彼女に警告をくれたApple Watchにも感謝しています。
39歳という年齢からハイリスク妊婦とされていたケリーさんは、Apple Watchの警告について、「ただのテキストメッセージではないのです。自分の身体の声に耳を傾けてください」と注意を促しています。
指定した心拍数よりも高いか低いと振動で通知
Apple Watchは、ユーザーが指定した心拍数を上回るか下回る状態が続くと、通知を送信して知らせてくれます。この機能は、Apple Watch Series 1以降のモデルで利用できます。なお、ユーザーが13歳以上である必要があります。
また、2021年1月には、日本でも心電図(ECG)アプリと「不規則な心拍の通知」機能が利用可能となっています。
心電図アプリはApple Watch Series 4以降(Apple Watch SEを除く)で利用可能で、これまでも多くのユーザーの命を救っています。
なお、心拍のリズムが不規則な場合に通知する「不規則な心拍の通知」は、心電図アプリに非対応のApple Watch SEでも利用可能です。
Source:CBS via AppleInsider, Apple
(hato)