Foxconn、離職した作業員を再雇用するため新たなインセンティブを用意

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新型コロナウイルス感染症の恐怖のため、中国鄭州市(ていしゅうし)のFoxconn工場から多くの従業員が逃亡する事態となり、ホリデーシーズンを前に作業員の再雇用を進める動きが高まっています。Foxconnは、10月1日〜11月10日までの間に退職した従業員を対象とした「帰郷雁」採用プロジェクトを発表し、インセンティブとして様々なボーナスを用意しています。

混乱する「iPhoneの街」

鄭州市は別名「iPhoneの街」としても知られ、通常ならばクリスマス前のこの時期iPhoneの組み立てを行うFoxconnの工場では30万人ほどが雇用されます。
 
ですが、今年は中国政府のゼロコロナ政策によるロックダウンを恐れた作業員が主要工場から逃げ出したり、暴動を起こしたりしており、iPhoneの生産台数は600万台減少すると推測されています。

Foxconnのインセンティブの内容とは?

ホリデーシーズン前の繁忙期に従業員を確保するため、Foxconn新たなインセンティブを用意した、とSouth China Morning Postが報じています。
 
同紙によれば、戻ってきた従業員が2カ月間勤務した場合、最大12,000元(約23万1,000円)のボーナスを受け取ることができるとのことです。
 
Foxconn従業員の時給は30元(約580円)と、中国人労働者としては比較的高給ですが、12月に30日間勤務すれば3,000元(約57,700円)、26日以上「閉ループ」施設に滞在し、工場に勤務すればさらに3,000元のボーナスが支給されます。
 
1月の時給は30元のままですが、同月に23日以上出勤すると旧正月の「ギフトパッケージ」が6,000元(約115,400円)支給される予定です。
 
FoxconnのWeChatの投稿によると、工場が位置する鄭州空港経済区では「パンデミックの予防とコントロールの面で改善されてきており、工場での生産と生活環境は徐々に回復している」とのことです。
 
 
Source:South China Morning Post
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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