AirPods Proは医療機器と同等の補聴機能を発揮

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科学ジャーナルに掲載された研究によれば、AirPods Proの「会話を強調(Conversation Boost)」は医療機器と同レベルの補聴機能を発揮したとのことです。

補聴器の世界観を体験してもらうのにぴったり?

生命、物理、地球科学の基礎と応用研究に関する学術的なオープンアクセス誌「iScience」に今週掲載された研究によると、AirPods Proの「会話を強調」機能は軽度から中等度の難聴の成人向けの2種類の処方補聴器とほぼ同等に補聴性能を発揮したとのことです。
 
研究では、AirPods 2とAirPods Proが医療機器と比較されました。補聴器具としてAirPods 2の機能は十分でなかったものの、AirPods Proは注目に値するようです。
 
「補聴器の代わりにはなりませんが、聴力を向上させるための手助けを得られるとしたら、どのような世界になるかを体験してもらうには良い方法です」と、台湾の台北栄民総合病院の耳鼻咽喉科医で、この研究を共同執筆したイェン・フー・チェン氏は述べています。

廉価な補聴器として実際に使用されている例も

高価な補聴器と比べて廉価なAirPods Proを実際に補聴器として使用しているユーザーもいる、とカリフォルニア大学サンフランシスコ校の耳鼻咽喉科教授兼主任研究員のチャールズ・リム氏は述べています。
 
「今回の研究が発表される前に、何人もの患者さんからすでにAirPodsを手軽な補聴器として使っていると言われたことがあります。本当にうまくいっているようです」
 
AirPods Proを補聴器具として使用する際、バッテリー寿命の問題がある、と難聴の専門家は指摘しています。
 
一般的な補聴器が内蔵マイクで環境音を拾っているのに対して、AirPodsの場合携帯電話のマイクを向けた場所のみ音を拾うようになっているとのことです。
 
 
Source:WSJ via AppleInsider
Photo:Apple
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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