AirDropの「全員」と共有、iOS16.1.1で中国で10分までの制限が導入

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写真、ビデオ、Webサイト、場所などを付近のデバイスにワイヤレスに送信できるAirDrop「全員」と共有オプションが、最新のiOSアップデートで中国国内で10分までの制限が設けられたと報じられています。

抗議活動でメッセージを広げるのを阻止するねらいがある?

Bloombergによれば、現地時間9日に公開されたiOS16.1.1で、AirDrop新制限が導入されているとのことです。「全員」への共有は10分間までという制限は、現在のところ中国国内でのみ有効となっているようです。
 
ガーマン記者によると、今回の変更は、中国で抗議を行う人々が習近平と中国政府に反対するポスターを広めるためにAirDropを利用したことを受けて行われたとのことです。過去3年間、中国の厳しいオンライン検閲を回避するためにAirDropが使用されており、最近再び注目されています。
 
AirDropで共有オプションを「全員」に設定した状態で10分が過ぎると、連絡先からしかファイルを受け取れないモードに自動的に戻るようになっています。すなわち、個人がその都度積極的に機能をオンにしないと、見知らぬ人からAirDrop転送を受けることができなくなることを意味します。

機能はやがてすべての地域でも導入へ

Appleは、今回のAirDropの変更が中国で先行的に導入されたことについてはコメントしませんでしたが、新設定は来年中にグローバル展開される予定であると述べたとされています。不要なファイル共有を緩和するためのものとのことです。
 
AirDropは、卑猥な写真を見知らぬ人に突然送りつけるAirDropテロが以前より問題になっています。
 
今年に入ってからも、AirDropを使ったサイバー露出でフライトがあわやキャンセルになる事態が起こっています。
 
 
Source:Bloomberg via 9to5Mac
(lexi)

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