FCC委員が「TikTokを米国で規制すべき」と発言〜中国政府の関与警戒

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    米ドナルド・トランプ元大統領時代に大きな問題となった、TikTokの米国内規制ですが、セキュリティ上の懸念が払拭されていないとして、政府機関の中には未だに諦めていない向きも根強くあるようです。

    最終的にはアプリを締め出したい

    連邦通信委員会(FCC)のブレンダン・カー委員は、Axiosへのインタビューで、米国海外投資委員会(CFIUS)はTikTokに対して行動を起こすべきであり、最終的にはアプリを禁止する方向に持っていく必要があるとの持論を展開しました。
     
    カー氏が懸念しているのは、TikTokの運営母体が中国企業であることに他なりません。
     
    現在、同アプリを運営する海外法人は、中国法人のByteDanceとは別企業扱いとなっていますが、中国のスタッフが米国ユーザーのデータにアクセスできる状況になっていたことが最近発覚しており、改めて警戒論が浮上しています。
     
    すでにCFIUSは、TikTokを中国のByteDanceから切り離すことができるかどうか、話し合いを進めていますが、カー氏は「中国共産党の手に戻らないという十分な確信が持てるだけの、満足いくデータの保護を世界は思いつくには至っていない」とし、アプリの規制しかないと主張しました。

    TikTok側は「無関係な見解」と反論

    これに対してTikTokは反論、カー氏がTikTokに関連する米国政府との協議に関与しておらず、FCC委員としての役割とは無関係な独自見解を述べているように見えると述べ、「合理的な国家安全保障上の懸念をすべて満たす」合意に達することに確信を持っていると強調しました。
     
    ドナルド・トランプ元大統領の置き土産とも言うべきTikTok規制案は、ジョー・バイデン大統領によって棚上げされた格好ですが、昨今の対中国強硬姿勢を見るにつけ、いつ復活してもおかしくない状況にあります。
     
     
    Source:AppleInsider,Axios
    (kihachi)

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    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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