Android 14、SoCによっては32ビットアプリ非対応に

    Androidの誕生日

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    GoogleはAndroid 13を正式リリースしたばかりですが、Android 14の開発はすでに始まっています。
     
    Android 14では、スマートフォンに搭載されたシステム・オン・チップ(SoC)によっては64ビット命令セットのみをサポートし、32ビットアプリが動作しなくなるようです。

    32ビットアプリが動作しなくなる一部のAndroidスマホ

    Esperによると、スマートフォンがArmv9命令セットに対応したCPUを搭載している場合、Android 14ではArmv9命令セットでしか動作しなくなるそうです。
     
    Armv9は64ビットの命令セットであり、これは32ビットのアプリが動作しなくなることを意味します。
     
    古い命令セットをサポートし続けるにはコストがかかるため、Googleとしては早く切り捨てたいのでしょう。
     
    また、一般的に32ビット命令セットよりも64ビット命令セットのほうが性能が高く、MediaTekのテストでは13.2%から63.5%の性能向上が確認されています
     
    ただ、Armv9命令セットに対応したSoCはQualcommのSnapdragon 8 Gen 1など比較的新しいものに限られており、完全移行には時間がかかるものと考えられます。

    すでに99%のアプリが64ビット対応

    Google Playで公開されているアプリのうちすでに99%が64ビット命令セットに対応しており、ユーザーへの影響は少ないものとみられます。
     
    ただ、メンテナンスがおこなわれていない古いアプリは動作しなくなるかもしれません。
     
    iPhoneシリーズはすでに2017年のiOS11で64ビットに完全移行済みです。

     
     
    Source: Esper
    (ハウザー)

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    この記事を書いた人

    本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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