異例リリースのiOS15.7 RC、9台のiPhoneでバッテリー持ちをテスト


iOS15.7のリリースキャンディデート(RC)をインストールした、9モデルのiPhoneでバッテリー持ちをテストした動画が公開されました。
ベータを経ずにリリースされたiOS15.7
iOS15.7のRCは、iOS16のRCと同じ現地時間9月7日、iPhone14などが発表されたイベント「Far Out.」直後に開発者向けにリリースされました。RCは、ほぼ正式版と同じ内容のバージョンで、ベータテストの最終段階に位置します。
iOS15.7についてAppleは、セキュリティアップデートバージョンと説明しています。ベータテストを経ずにリリースされていることから、iOS15.7は現時点での最新版であるiOS15.6.1に続く、重要なセキュリティアップデートになると予想されます。
なお、iOS16の一般向け正式版の公開は現地時間9月12日(日本時間9月13日未明)と発表されています。
9モデルのiPhoneでバッテリーテスト
iAppleBytesによるiOS15.7 RCのテストは、インストールから約32時間後に実施されています。
一般的に、iPhoneはiOSのアップデート後1週間程度は内部処理のためバッテリー消費が増加すると言われていますが、iAppleBytesはこの説に懐疑的で、インストールから1日半程度でバッテリーテストを実施しています。
バッテリーテストは、iPhoneのディスプレイの明るさの自動調整をオフにして、明るさを25%に統一し、ベンチマークテストアプリ「Geekbench 4」でフル充電から残量ゼロまで負荷をかけ続ける方法で実施しています。

バッテリーテストに使用しているのは、iOS15.6.1のテストと同じ以下9モデルのiPhoneで、それぞれの新品時と比較したバッテリー最大容量は以下のとおりです。
- iPhone SE(第1世代):97%
- iPhone6s:100%
- iPhone7:100%
- iPhone8:97%
- iPhone XR:92%
- iPhone11:100%
- iPhone12:100%
- iPhone13:100%
- iPhone SE(第3世代):86%

バッテリーテストの結果
テストの結果、バッテリー残量が0になるまでの持続時間とバッテリースコアは以下のとおりでした。
| モデル | 持続時間 | スコア |
|---|---|---|
| iPhone SE(第1世代) | 2時間 39分 | 1,590 |
| iPhone6s | 3時間 27分 | 1,998 |
| iPhone7 | 3時間 18分 | 1,971 |
| iPhone8 | 3時間 15分 | 1,948 |
| iPhone XR | 4時間 49分 | 2,874 |
| iPhone11 | 5時間 17分 | 3,161 |
| iPhone12 | 5時間 47分 | 3,465 |
| iPhone13 | 7時間 28分 | 4,480 |
| iPhone SE(第2世代) | 3時間 19分 | 1,983 |

iPhone SE(第1世代)、iPhone6sのバッテリースコアの推移グラフはこちらです。

iPhone7、iPhone8のグラフはこちらです。

iPhone XR、iPhone11のグラフはこちらです。

iPhone SE(第2世代)のグラフはこちらです。

iPhone12、iPhone13のグラフはこちらです。

複数モデルでiOS15.6.1からバッテリースコアが低下
iOS15.7 RCのバッテリーテストの結果、iPhone12やiPhone13をはじめ複数のモデルで、iOS15.6.1に続いてバッテリースコアの小幅な低下が見られます。
公開されているテストは継続的に高い負荷をかけ続ける、一般的な使用とは異なる条件なのであくまでも参考程度の情報ですが、iOS15.7のインストールで若干、バッテリー持続時間が短くなる可能性はありそうです。
iAppleBytesによる動画はこちらでご覧ください。
Source:iAppleBytes/YouTube
(hato)

