ビンテージ製品の修理は急げ!12インチMacBook(2015)の故障修理体験談

    2015 MacBook 12
     
    12インチMacBook(Early 2015)のSSDが故障し、macOSが起動しなくなったため、Apple Storeに修理を依頼しました。同製品はビンテージ製品リストに掲載、修理受付不可のオブソリート製品リストには掲載されていませんが、筆者の認識が甘く、衝撃的な結末が待っていました。

    ビンテージ製品リストとは

    12インチMacBook(Early 2015)は、2021年7月にビンテージ製品リストに掲載されました。
     
    Appleはビンテージ製品について「Appleが販売店への供給を停止した日から5年以上7年未満の製品」と定義しています。
     
    ビンテージ製品リストに掲載されると「Apple Store直営店を含むAppleのサービスプロバイダからハードウェアの修理サービスを受けることができますが、修理可能かどうかは部品や交換品の在庫状況次第になります」と、Appleは案内しています。
     
    筆者はビンテージ製品リストに掲載された後の2021年8月に、所有する12インチMacBook(2015)のバッテリー交換を行っています。
     
    また、購入後3カ月で「USB-C端子の通信不良で無償修理」、2019年に「ディスプレイ周囲の黒いラバー状の保護枠が、加水分解したように柔らかくなり溶けたことによる有償修理」を行っていました。
     
    ▼ macOSが立ち上がらない〜起動ディスクが消失
    ▼ Apple Storeにロジックボード交換を依頼
    ▼ ロジックボードの修理部品は在庫なし!修理不可
    ▼ 教訓、オブソリート製品リストとは
     

    macOSが立ち上がらない〜起動ディスクが消失

    先日、12インチMacBook(Early 2015)を使おうとしたところ、画面に「?」が表示され、macOSが起動しない症状が発生しました。
     
    「?」は、macOSが見つからないときに表示されます。リカバリーモードにし、ディスクユーティリティで確認した結果、起動ディスクが消失しています。
     
    その後、セーフモードでの起動、PRAMリセット、バッテリー完全放電(電源ONで放置)などを行っても症状が改善されないことから修理が必要と判断、Genius Barを予約し、Apple Storeを訪問しました。
     
    事前情報から、「ロジックボードの交換が必要で、修理費用は約7万円」と予想していました。

    Apple Storeにロジックボード交換を依頼

    Apple 表参道で診断していただいた結果、最初は、「インターネットリカバリ」で修復できるでしょうとの返答でした。
     
    しかし、インターネットリカバリを行うことが出来ず、Apple Diagnosticsテストを行った結果、最終的に、「記憶領域であるSSDが故障している、よってロジックボードの交換が必要」との診断となりました。
     
    12インチMacBookの後継品はなく、筆者が所有するものは昨年バッテリー交換をしたばかりで、ディスプレイも2019年に新品に交換していましたので、ロジックボード交換をお願いすることにしました。
     
    ロジックボード交換を行う場合の修理費用は、約6万円とのことでした。

    ロジックボードの修理部品は在庫なし!修理不可

    ロジックボード交換手続きを進めようとした結果、部品在庫確認を行ったスタッフから、「12インチMacBook(Early 2015)用ロジックボードの在庫はなく、今後入荷する見込みもない」との返答を受けました。
     
    現在入手可能な12インチMacBook(Early 2015)用の修理部品は、交換用バッテリーのみとのことです。
     
    筆者は、ビンテージ製品リストに登録されるまでは主要な修理部品はあると勝手に思い込んでいましたが、どうやらリストに登録された段階で多くの部品は在庫限りとなり、バッテリーだけが供給されるようです。
     
    結果、修理金額に関わらず、そもそも12インチMacBook(Early 2015)の修理はできないとの結論に至りました。

    教訓、オブソリート製品リストとは

    今回得た教訓は、12インチMacBook(Early 2015)に限らず、「オブソリート製品リストに登録された段階で、気になる点があればすぐに修理したほうが良い」「オブソリート製品リストに登録されたらもはや、修理可能なのはバッテリー交換だけかもしれない」です。
     
    ビンテージ製品リストに登録されるまでは、何とか修理できるだろうというのは甘い考えでした。
     
    しかし、故障してから悠長に構えていたわけではないので、今回の件は不運と諦め、12インチMacBookをどうしても使いたい場合は中古品の購入を検討するしかないようです。
     
    Appleのビンテージ製品リストには、12インチMacBook(Early 2015)と12インチMacBook(Early 2016)が掲載されています。
     
    来年には、12インチMacBook(Early 2017)も掲載されることが予想されます。
     
     
    参考ページ:ビンテージ製品について/Apple, 技術仕様
    (FT729)

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    この記事を書いた人

    ZAURUS PI-6000以降、PDA、PC、Apple製品を多数使用するガジェット愛好家。iPhone Maniaでは2020年2月より、リーク情報、最新のApple製品情報、秋葉原情報を配信。Palm Treo 750vを米国で使用して以降、各種スマホ愛用中

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