中国・重慶でも電力制限、Apple製品を生産するFoxconnにも影響か

    重慶市

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    中国四川省では、記録的な猛暑を受けて複数の都市で電力供給の制限が行われていますが、隣接する重慶市でも電力制限が行われることがわかりました。

    8月17日から8日間の電力制限

    台湾メディア経済日報によると、重慶市は市民への電力供給を確保するため、市内で生産業を営む企業に対し、2022年8月17日から24日までの8日間、電力制限を要請した模様です。
     
    経済日報は、ノートPC、半導体、シリコン素材を含む主に7業界が電力制限の影響を受けると伝えています。
     
    電力制限の発表を受け、重慶に工場を置く台湾系ODM(設計・製造の受託)大手やPCの部品サプライヤーが、電力需要のピーク時間を外すため、夜間操業の実施や発電機の利用などの対策を講じはじめたとのことです。

    今のところは影響は小さいが…

    重慶市は世界最大のノートPC生産地であるだけに、電力制限の影響が懸念されています。
     
    Apple最大のサプライヤーFoxconnも、Apple Watch、iPad、MacBookの生産を行う重慶工場を、一時的に操業停止していることを認めています。ただし同社の広報担当者は、生産への影響は「現時点では非常に小さい」と語っています。
     
    重慶市に先んじて電力制限が始まった四川省においても、Foxconn、そしてiPhone14向けに6.1インチディスプレイパネルを量産中とされる中国BOEは、現時点では生産に影響はないと述べています。

     
     
    Source:経済日報 via EMSOne
    Photo:GAHAG
    (lunatic)

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    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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