2021年度の中古スマホ市場は過去最高、安売りされた新品iPhoneが大量流入

    iPhone12 Pro Max レビュー hato

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    MM総研は、2021年度中古スマートフォン市場規模の推移・予測を発表しました。「一括1円」など大幅に値引き販売されたiPhoneの新品未使用品が大量に流入したことで市場が活性化し、中古スマートフォンの販売台数は過去最高を記録しました。iPhoneの価格上昇もあり、中古市場は今後も拡大が見込まれます。

    「一括1円」iPhoneの大量供給で市場活性化

    MM総研によると、2021年度の中古スマートフォン販売台数は212万台(前年度比14.6%増)で過去最大となりました。
     
    大手キャリアが「一括1円」など大幅な値引きで販売したiPhoneの新品未使用品が、そのまま中古市場に流れたほか、複数端末を使い分けるユーザーや法人による利用増加でニーズが拡大したことで市場が拡大した、とMM総研は分析しています。
     
    また、安売りされたiPhoneは、国内市場だけでなく海外市場へも数多く流出したとみられます。
     
    MM総研「2021年度 中古スマートフォン市場規模の推移・予測」
     
    MM総研は、中古スマートフォン市場の拡大が続くと予測、2022年度の販売台数は241万台(前年度比13.7%増)、2026年度には342万台になると見込んでいます。

    フリマで目立つライト層の流入

    中古スマートフォンの買取・販売はフリマサービスなどオンラインへのシフトが進んでいます。
     
    リテラシーの高い層はフリマサービスに中古スマホを出品する際、ネットワーク利用制限やアクティベーションロックの状況確認に必要な製造番号(IMEI)を記載するのが一般的です。
     
    しかし、中古スマホECサイト「にこスマ」を運営するBelongの発表によると、IMEIを記載した取引は2020年度の44.1万件から2021年度に36.2万件と、前年度比18%減少しています。
     
    これは、リテラシーが高くないライト層による出品が増えたことでIMEI記載比率が減少したためであり、フリマサービスやECでの取引は増加するとMM総研は予測しています。

    iPhone値上げで中古端末へのニーズ高まる

    円安の進行により2022年7月には日本でのiPhoneの販売価格が引き上げられましたが、iPhone、Androidスマホともに部材費や製造費、輸送費などのコスト増加による値上がりが予想されています
     
    さまざまな分野での値上げが続く中、個人、法人ともに中古スマートフォンのニーズは高まると見込まれることから、今後も中古スマートフォン市場の拡大が続く、とMM総研は予測しています。
     
     
    Source:MM総研
    (hato)

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