Appleで長年チップ開発してきた人物、Samsungへ転職
Appleで長年チップ開発に携わってきた専門家が、ライバル企業であるSamsungへ転職していたことが分かりました。事情通によると、かなり異例のケースだとされています。
AppleからSamsungへの転職は珍しい
今回Samsungへの転職が明らかとなったのは、キム・ウンピョン氏です。同氏はQualcommを退社した後、2014年から2022年まで9年間、Appleでチップの専門家として働いていました。Samsungでは、同社が新たに設立したデバイスソリューション・アメリカ(DSA)内のパッケージングソリューション・センターを7月より統括しています。
従業員のライバル企業への移籍は珍しくないように思われますが、Business Koreaに専門家が語ったところによれば、AppleとSamsungの間を渡り歩くケースは珍しいとのことです。同クラスの表立った人事では、SamsungがAppleでSiriの開発を1年近く担当していたルック・ジュリア氏を2012年に採用したくらいだそうです。
ファウンドリとして復権なるか
有機EL(OLED)ディスプレイやメモリなど、様々な分野でAppleに部品を供給しているSamsungですが、過去にはiPhoneのチップ生産サプライヤーとしても活躍していました。
ところが、TSMCに比べてSamsungのチップは性能が有意に低いのではないかとの疑惑が浮上、最終的には検証によって否定されたものの、iPhone6sのA9チップを最後にチップサプライヤーからは外れています。
自社スマートフォンに採用しているExynosシリーズの開発はもちろん、近年はファウンドリ分野で3nmプロセス技術によって、業界をリードするTSMCを猛追撃しているとされるだけに、将来的には生産サプライヤーとして復活する可能性もあるかもしれません。
Source:Business Korea via MacRumors
(kihachi)