Ofilm、Appleとのサプライヤー契約解除でスマホ以外の製品カテゴリに焦点

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    新疆ウイグル自治区での強制労働に関わっていたとして、Appleのサプライチェーンからの除外が報じられたカメラモジュールサプライヤーのOfilmですが、現在でもAppleからの発注が途絶えており、スマートフォン以外の製品カテゴリにフォーカスして生産を続けている、と台湾メディアDigiTimesが伝えています。

    Appleのサプライチェーンから除外されたOfilm

    iPhone12シリーズのカメラモジュールを供給していたOfilmは、以前から米商務省の人権侵害に関係している企業リスト11社に追加されており、新疆ウイグル自治区内での中国当局によるウイグル人の抑圧、集団レベルの恣意的な拘束、強制労働、強制的な生体データの収集と遺伝子解析に協力していると報じられていました。
     
    いかなる強制労働や人権侵害も一切容認しないことをサプライヤー責任として掲げているAppleは、Ofilmとの取引を停止しており、同社は昨年7月〜9月期に純損失が拡大している、と伝えられていました。

    現在でも除外は続いている模様

    今回、DigiTimesが報じたところによれば、AppleがiPhone用レンズモジュールの発注を停止した後、Ofilmはビジネスの焦点をスマートフォン以外の光学アプリケーション、自動車用電子部品、およびセンシングモジュールにシフトしたとのことです。
     
    Bloombergによると、Ofilmは中国の労働者派遣事業への関与について質問に答えておらず、コメントの要請にも応じなかったとのことです。
     
     
    Source:DigiTimes, Bloomberg, Apple
    Photo:Ofilm
    (lexi)

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