中国で10億人分の個人情報が流出か~史上最大の漏えい事件の可能性

中国国旗

中国国旗
 
海外メディアReutersは現地時間7月4日、中国で10億人分の個人情報が流出した可能性があると報じました。事実であれば、史上最大規模の個人情報漏えい事件となりそうです。

10億人の個人情報が販売される

Reutersによると、ハッカー向けWebページ「Breach Forums」に匿名のユーザーが10億人以上の個人情報を10ビットコイン(約2,700万円)で販売すると投稿しました。投稿者はハッカーと推察され、販売対象のデータ容量は23TBに達していると主張しています。
 
投稿には情報の入手先は上海の警察機関と記載されており、投稿者は、販売対象の情報には10億人分の個人情報と数十億の事件記録が含まれていると言及し、個人情報には以下の情報を含むと表明しています。
 

  • 名前
  • 住所
  • 出生地
  • IDナンバー
  • 携帯電話番号
  • 詳細な事件記録

 
Reutersが投稿者との接触を試みたものの、連絡が取れず、上海市政府や警察からのコメントも取得できなかった模様です。
 
一方で中国版SNSのWeiboやWeChatでは、個人情報の流出が大きな話題となり、現地時間7月4日午後までには「情報流出」というハッシュタグが規制され、閲覧できなくなりました。
 
中国政府は国民に対する通信監視等による情報取集を実施しており、2022年6月には地方政府が新型コロナウイルス感染症対策のアプリを不正に利用して、抗議活動に参加する人たちを拘束している可能性があると報じられました。
 
今回の事件における投稿者の主張が事実であれば、日本で発生したマッチングアプリ「Omiai」からの情報流出(最大171万件)や、ゲームメーカーのカプコンからの個人情報流出(最大39万件)を大幅に上回る、史上最大規模の個人情報漏えい事件となりそうです。
 
 
Source:Reuters
Photo:中国政府
(seng)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

海外経験を活かし2020年からライターとして活動中。日々のお得情報から海外事件まで幅広くカバー。iPhone12 miniを愛用し、iPhone歴通算10年、Android通算5年程度。格安ガジェット好き。

特集

目次