AirPodsシリーズに高感度超音波式タッチセンサー搭載計画か?特許出願

    AirPods Pro 2 AH 0701

    AirPods Pro 2 AH 0701
     
    米国特許商標庁(USPTO)が現地時間2022年6月30日、Appleが出願した、AirPodsシリーズ高感度超音波式タッチセンサーを搭載する特許を公開しました。

    濡れている、あるいは手袋での操作の場合も正確に反応する機構の特許

    AirPodsシリーズ高感度超音波式タッチセンサーを搭載した場合の有用性についてPatently Appleは、タッチ部が濡れていたり、冬に手袋を着用して操作したりする際の反応に優れると述べています。
     
    それに対し、静電容量式センサーでは、導電性があり固定されていない物体である水滴が付着した状態、絶縁体である手袋を着用した際の操作などにおいてユーザーの意図した通りの反応が得られないことがあると、Patently Appleは指摘しています。

    操作時の誤反応を低減する仕組み

    ただし、高感度超音波式タッチセンサーも万能ではなく、ユーザーが意図しないタッチ(操作を目的とせず偶然触れるなどした場合)に反応し、不要な超音波の反射波を生じさせてしまう場合があります。
     
    今回公開された特許には、こうした意図しない超音波の反射波による誤反応を低減、除去する仕組みが記載されています。
     
    下記図表1には、高感度超音波式タッチセンサーを搭載するデバイスとして、ヘッドホン(160)が取り上げられています。
     
    AirPods Patent 20220630_1
     
    図表2では、意図しない超音波の反射波を低減、除去する流れが示されています。
     
    AirPods Patent 20220630_2
     
    下記図表16Bには、AirPods(1600)のステム(軸:1602)内部に高感度超音波式タッチセンサー(1668)を搭載することが記されています。
     
    AirPods Patent 20220630_3
     
    図表10では、AirPodsのステム(1002)内部の、超音波(1012)の発信部と受信部(1034)が確認できます。
     
    AirPods Patent 20220630_4
     
     
    Source:USPTO via Patently Apple
    Photo:Patently Apple
    (FT729)

    この記事がお役に立ったらシェアお願いします
    目次