FCC、AppleとGoogleに対しアプリストアからのTikTok削除を要求

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米連邦通信委員会(FCC)のコミッショナーを務めるブレンダン・カー氏がAppleとGoogleに対し、それぞれのアプリストアからTikTokを削除するよう要求しました。

トランプ元大統領「TikTokは安全保障上の脅威」

カー氏は両社に送った公開文書のなかで、TikTokは単なる動画共有アプリではなく、「中国政府の高度な監視ツールである」と主張、2022年7月8日までに返信するよう求めています。
 
2020年、当時大統領だったトランプ氏はTikTokを安全保障上の脅威とみなし、米企業によって買収されなければ米国内でのサービスを停止するという大統領令に署名しました。
 
しかし米裁判所がTikTokアプリのアプリストアにおける配信禁止の期限を2度にわたって延長、結局TikTokの利用が米国内で禁止されることはありませんでした。
 
その後、バイデン政権が大統領令を無効としましたが、海外政府と関連のあるアプリを監視する方針は継続しています。

TikTokは高度な監視ツール

FCCのカー・コミッショナーは公開文書において、6月17日付けのBuzzFeed Newsの記事を取り上げています。同記事は、TikTokの社内会議の録音が流出、その録音から米国ユーザーのデータが中国から繰り返しアクセスされていることが判明したという内容でした。
 
カー氏は文書において、
 
「TikTokは公式には、米国で収集されたユーザーのデータは米国内で管理されていると繰り返し主張しているが、録音においてTikTokの幹部は『すべて中国でチェックされている』と発言している」と述べ、さらに、
 
「TikTokの表面的な部分と中身は違う。単に面白い動画やミームを共有するアプリではない。羊の皮をかぶっているだけで、TikTokは膨大な個人データや機密データを収集する、高度な監視ツールとして機能しているのだ」と主張しています。
 

 
 
Source:9to5Mac, BuzzFeed News
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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