TSMC、数十億ドルを投じてシンガポールに半導体工場建設を検討

TSMC ロゴ

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世界的な半導体不足を解消するため、台湾TSMCがシンガポールでの半導体製造工場建設を検討している模様です。

シンガポール首相が誘致を指示

The Wall Street Journalによれば最終的なゴーサインはまだ出ていないものの、工場建設が決定した場合、数十億ドル規模のものになる模様です。
 
TSMCのシンガポール工場建設については、シンガポールのビジネス情報サイトAsiaXも、台湾・自由時報が5月12日に、同国のリー・シェンロン首相が経済開発庁(EDB)にTSMCの誘致を指示したと伝えていました。

12インチウエハー工場建設か

台湾・自由時報によれば、シンガポール政府側はすでにTSMCに優遇条件を提示している模様です。合意に至れば、TSMCは同国に12インチウエハー工場を設置し、28nmや7nmの製造プロセス製品の生産を検討するとのことです。これらの製品は自動車やスマートフォンを含む多くの製品に使用されています。
 
TSMCはAppleのiPhone向けに、AシリーズやM1シリーズのチップを製造していることでも知られています。

主要半導体メーカーがシンガポールで追加投資

シンガポールには複数の主要半導体メーカーが拠点を持ち、ここ数年での追加投資を計画しています。昨年はGlobalFoundriesが、2023年の稼働開始をめどに、40億ドルを投じて半導体工場を新設すると発表しました。
 
また今年2月にはUnited Microelectronics Corp.(UMC)が新たに50億ドルを出資、シンガポールの工場を拡張する計画を明らかにしています。

 
 
Source:AsiaX, WSJ
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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