Apple、脱中国の計画を本格化〜コロナ封鎖が後押し

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Appleは数年前より、中国以外の地域での新製品開発拠点設立を検討してきましたが、最近の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)蔓延防止のための中国における大規模な封鎖を受け、「脱中国」に向けて本気で動き出したようです。

中国で続くロックダウン

COVID-19の影響により、中国ではこれまで何度もロックダウン(都市封鎖)が行われてきました
 
最近だけでも、2022年3月には深セン上海で、そして4月には鄭州でもロックダウンが実施されています。
 
これらの都市にはFoxconnを含む複数のAppleサプライヤーが生産拠点を構えており、ロックダウンはApple製品の生産に少なからぬ影響を与えています。

新製品開発拠点の中国国外への設置は「行動計画」段階に

TF International Securitiesのアナリスト、ミンチー・クオ氏はTwitterに、こうした都市封鎖により、Appleは中国以外の地域への新製品開発拠点設置に本腰を入れ始めたと投稿しました。

 
「Appleの新製品開発拠点のほとんどすべてが中国にある。約2年前にCOVID-19が発生した時、Appleは初めて、中国国外への新製品開発拠点の設立を真剣に検討したが、社内における計画の提案に終わった」
 
「しかし中国での最近のロックダウンを受け、サプライチェーン管理のリスクを軽減するための、中国以外における新製品開発拠点の設立は、いまや計画の提案でなく、行動計画となっている」
 

 
 
Source:Ming-Chi Kuo/Twitter
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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