Snapdragon 7シリーズにはArmv9のCPUコアが搭載?

    Qualcomm製チップ

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    Qualcommが計画している新型システム・オン・チップ(SoC)、Snapdragon 7シリーズのCPUコアに関する情報が出てきました。
     
    命令セットとしてArmv9を採用する、最新世代のArm製CPUコアを搭載するようです。

    Cortex-A710/510を搭載?

    WeiboユーザーのDigital Chat Station氏によると、Snapdragon 7シリーズにはCPUコアとしてArm Cortex-A710とCortex-A510がそれぞれ4コアずつ搭載されるとのことです。
     
    これらのCPUコアはArmv9と呼ばれる新しい命令セットを採用しているのが特徴で、従来に比べて性能が向上し消費電力が低下しています。
     
    フラッグシップSoCのSnapdragon 8 Gen 1はこれらに加えて高性能CPUコアのCortex-X2を搭載していますが、Snapdragon 7シリーズは実装面積が大きいCortex-X2を搭載しないことでコストを下げ、差別化を図るようです。
     
    Snapdragon 7シリーズはSamsungの4nmプロセスあるいはTSMCの5nmプロセスで製造されるとみられ、GPUにはAdreno 662を搭載するといわれています。

    MediaTekは前世代のCPUコアを採用

    Snapdragon 7シリーズのライバルであるMediaTek Dimensity 8100/8000にはCortex-A78とCortex-A55という1世代前のCPUコアが搭載されています。
     
    MediaTekはDimensity 9000ではCortex-A710/510を採用しており、おそらくDimensity 8100/8000ではコストパフォーマンスを重視して前世代のコアを採用したのでしょう。
     
    これらの製品間にどの程度の性能差があるのか、実際のベンチマークスコアの登場が楽しみです。

     
     
    Source: Digital Chat Station/Weibo via GSMArena
    (ハウザー)

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    この記事を書いた人

    本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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