Apple、英企業買収でApple Cardの国際化へ一歩前進か
アメリカでの流通に留まっているApple Cardですが、Appleが新たに買収したスタートアップ企業Credit Kudosが、同サービスの国際化への足がかりとなる可能性が浮上しています。
金融スコア共有サービス企業を買収
2019年に登場したApple Cardは、執筆時点(2022年3月)ではクレジットカード大国であるアメリカでのサービス展開に留まっています。
しかし、iPhoneの「ウォレット」アプリやApple Payを通して気軽に利用できるだけでなく、お得な還元率(1%〜3%)を、羨ましく思う消費者は世界中に多くいるでしょう。アメリカの調査でも、同カードはクレジットカードの満足度で首位を獲得しています。
Appleが先日買収したスタートアップCredit Kudosは、オープンバンキングと呼ばれる業務を手掛けています。これは顧客の同意にもとづいて、API連携で提携企業に個人データを提供するサービスで、ユーザーの金融スコアを素早く共有することを可能にしています。
アメリカの次は英国か
ニュースサイトMacRumorsは、Credit Kudosが英国企業であることや、同国がアメリカと中国に次ぐApple Storeの店舗数を有していることを考えると、Apple Cardが次に展開されるのは英国ではないかとみています。
もちろん、各国によって金融規制やクレジットカード市場の体系は大きく異なるため、国際的にカードを展開するのは一筋縄ではいきませんが、英国での信用調査プラットフォームとしてCredit Kudosを利用する可能性は高いでしょう。
ティム・クック最高経営責任者(CEO)も、2019年にドイツを訪問した際、Apple Cardの国際展開に前向きな態度を見せており、今後同様の中小企業買収が各国で行われるかもしれません。
Source:MacRumors
(kihachi)