2021年国内PC出荷、特需の反動で大幅減。MacはM1効果で出荷数・シェア増やす

Mac AppleEvent 2020年11月

Mac AppleEvent 2020年11月
 
2021年の国内トラディショナルPC(タブレットは含まない)出荷台数を、IDC Japanが発表しました。2020年に急激に需要が拡大した反動で、出荷台数は前年比18.3%と大きく落ち込みました。Appleは、M1搭載Macの効果で出荷台数とシェアを小幅ながら伸ばしています。

在宅ニーズとGIGA特需の反動、前年比18.3%減

IDC Japanによると、2021年通年の国内トラディショナルPC出荷台数は1,418万台で、前年比で18.3%減少しました。
 
2021年第4四半期(10月〜12月)の出荷台数は312万台で、前年同期比34.1%の減少を記録しています。
 
IDC Japanは、2021年のPC出荷台数減少について、2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で、在宅学習・在宅勤務によるニーズ急拡大と、政府のGIGAスクール構想による特需が発生した反動によると分析し、反動減は2022年も続くと予測しています。

Apple(Mac)はM1効果で出荷台数前年比1.2%増

メーカー別の出荷台数シェアは、トップがレノボ/NEC/富士通グループの39.8%で前年比1.9ポイントダウンしています。
 
2位の日本HPは15.0%(同1.1ポイントダウン)、3位のデルは13.2%(同1.0%ポイントダウン)、4位はシャープ(ダイナブック)で7.8%(同2.0ポイントアップ)、Appleは僅差の5位で6.8%(1.3ポイントアップ)でした。
 
IDC Japanは、Appleのシェア増加は、PC市場でGIGAスクール構想の影響を受けていないが、M1搭載モデルが底支えしたことで出荷台数が前年比1.2%増加したため、とみています。
 

 
2021年第4四半期のメーカー別シェアトップ5は、1位がレノボ/NEC/富士通グループ(36.1%)、2位が日本HP(15.0%)、3位がDell(14.5%)、4位がシャープ(ダイナブック)(9.2%)、5位がApple(5.7%)でした。
 
第4四半期には、Windows11が公開されたものの出荷台数を押し上げる要因とはならず、部材不足による影響が続いています。
 

 
 
Source:IDC Japan
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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