QualcommとMediaTek、スマホ向けSoCシェアで相反する調査結果に

Moto G Pureの画像

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MediaTekが2021年第4四半期(10月~12月)のアメリカにおけるAndroidスマートフォン向けシステム・オン・チップ(SoC)市場において、アメリカを本拠地に持つQualcommを抜いてトップシェアになったと発表しました。
 
これに対してQualcomm自身が首位であったと主張しています。

IDCとCounterpointで異なるデータに

MediaTekは調査会社のIDCのデータを引き合いに、2021年第4四半期のアメリカにおけるAndroidスマートフォン向けSoC市場において、Qualcommを抜いてトップシェアになったと発表しました。
 
これに対してQualcommは調査会社のCounterpointのデータを根拠に、自身の方がシェアが高かったと主張しています。
 


 
それぞれの調査会社は異なる独自のデータ収集方法を用いているため、多少結果が異なることはありますが、これほど異なるのは珍しいことです。
 
どちらが正しいか判断するのは難しいですが、これまでQualcommが強かったアメリカ市場においてMediaTekが存在感を増していることだけは確かなようです。

スマートフォン向けSoC市場全体ではAppleが首位

なお、QualcommとMediaTekの争いはAndroidスマートフォン向けSoCに限られています。
 
2021年第4四半期のアメリカにおけるスマートフォン向けSoC市場全体では、Appleが56%のシェアで首位でした。
 
世界のスマートフォン向けSoC市場では、CounterpointによるとAppleはMediaTek、Qualcommの後塵を拝し第3位です。

 
 
Source: PCMag
(ハウザー)

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この記事を書いた人

本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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