中国でのゲームライセンス取得が凍結中、14万社の小規模スタジオやゲーム関連企業が倒産

王者栄耀

王者栄耀
 
昨年7月末から凍結されていた中国当局による新規ゲームタイトルへのライセンス発行が、いまだに復活しておらず、多くの関連企業が廃業に追い込まれたことがわかりました。

新年になってもライセンス発行は復活せず

若年層のゲーム中毒を憂慮した習近平国家主席の鶴の一声により、中国国内でのゲームの新規ライセンス取得の凍結が決定し、ほぼ同時に未成年者のゲームプレイ時間が週3時間に制限されたのは昨夏のことです。これらの措置により、中国のゲーム業界は大きな打撃を受けており、登記追跡会社Tianyanchaによれば、2021年7月末以来登記が抹消された企業の数は約14万社にのぼるとのことです。
 
新年からのライセンス発行の復活が期待されていましたが、2022年に入っても凍結状態が続いている、とSouth China Morning Postが伝えています。
 
ライセンス発行を行う国家新闻出版署(NPPA)からは公式な説明はなく、新規ゲームの認可プロセスがいつ再開されるのかは明かされていません。

大手企業も人員を大幅削減

TikTokを所有するByteDance、オンライン検索のBaiduやTanwan Gamesは、多くの人員削減を行うことで損失の穴埋めを行っています。
 
TencentやNetEaseは、海外市場により積極的に打って出ることで損失の相殺を試みています。
 
収益額において世界最大のゲーム企業となっている深セン拠点のTencentは、傘下のTiMi Studio Groupを通して、新たなゲームスタジオをシンガポールに建設予定です。TiMiは、1日あたりのアクティブユーザーが1億人を超える大ヒットモバイルゲーム「Honor of Kings(王者栄耀)」の開発で知られています。
 
 
Source:South China Morning Post, TechCrunch
Photo:王者栄耀
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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