Apple、ウェアラブル製品市場で出荷台数減少も首位をキープ~2021Q3
イヤホン/ヘッドホン、スマートウォッチ、スマートバンドなどを含むウェアラブル製品市場は、2021年第3四半期(7月~9月)に前年同期比9.9%の成長を遂げました。
Appleは首位を保ったものの、新型Apple Watchの発売が第4四半期(10月~12月)となったこともあり、前年同期比で出荷台数を減らしています。
Apple Watchの出荷台数が35.3%減少
調査会社のIDCによると、2021年第3四半期にApple Watchの出荷台数が前年同期比で35.3%減少したとのことです。
これは、Apple Watch Series 6およびApple Watch SEの発売が2020年第3四半期だったのに対し、Apple Watch Series 7の発売が2021年第4四半期になった影響とみられています。
新型AirPodsの発売とあわせ、2021年第4四半期にはAppleの出荷台数が大きく増加するでしょう。
AppleはApple Watchの出荷台数を大幅に減らしたものの、全体では出荷台数の減少を-3.6%に抑えており、28.8%のシェアで首位の座を守りました。
また、比較的高価な製品を販売しているAppleは収益面で強く、2021年第3四半期のウェアラブル製品市場においてAppleは53%以上の金額シェアを獲得しています。
市場全体の出荷台数は9.9%増
ウェアラブル製品市場全体としては、2021年第3四半期に前年同期比9.9%増の1億3,840万台を出荷しました。
このうち、イヤホン/ヘッドホンが26.5%増を記録し、ウェアラブル製品出荷台数の64.7%を占め、成長を牽引しています。
またスマートウォッチやスマートバンドはこれに次ぐ34.7%の出荷台数でした。
新型コロナウイルスの影響で健康や運動に関する関心が高まっているものの、スマートウォッチやスマートバンドは部品不足の影響で需要の増加に対応できず、これらをあわせた出荷台数は減少しました。
ただ、スマートウォッチ単体でみると4.3%の成長となっており、スマートバンドが特に強い影響を受けているようです。
Source :IDC via Patently Apple
(ハウザー)