針のない血糖値測定器付きスマートウォッチ、2022年に臨床試験終了、約2万円で発売へ
痛みのない血糖値測定が現実のものとなりそうです。
針のない血糖値測定器が付いたスマートウォッチ「K’Watch Glucose」が2022年6月30日に臨床試験を終え、約2万円で2022年~2023年に発売されるという情報が入ってきました。
針がなく、痛みのない血糖値測定が可能な「K’Watch Glucose」
PKVitalityのスマートウォッチであるK’Watch Glucoseは、血糖値測定機能が付いているのが特徴です。
このスマートウォッチの血糖測定技術は「SkinTaste」と呼ばれ、血糖値を測定するためのセンサーと、「マイクロポイント」と呼ばれる突起が裏面に搭載されています。
マイクロポイントにより装着時に若干の圧迫感がありますが、皮膚を傷つけることはないため、痛みのない血糖値測定が可能です。
このマイクロポイントを含む部品(K’apsul)は使い捨てであり、7日ごとに交換が必要です。
血糖値の測定は自動的におこなわれ、低血糖や高血糖の状態を検出した際にアラームを鳴らすことが可能です。
また、活動量、心拍数、睡眠の質の計測といった、一般的なスマートウォッチに搭載されている機能も搭載し、シャワーも装着したままで浴びることができます。
アプリはiPhone/iPadのiOSおよびAndroid向けに開発中とのことです。
アメリカでの臨床試験が2022年6月30日に終了予定
このK’Watch Glucoseは現在、アメリカで35人を対象に臨床試験がおこなわれています。
臨床試験は2022年6月30日に終了すると見込みで、発売時には精度の高い血糖値測定が期待できるでしょう。
2022年から2023年に発売、価格は約22,500円
臨床試験を終えた後、K’Watch Glucoseは2022年から2023年にかけて発売される見込みです。
発売時期は地域によって異なる見通しです。
価格はアメリカでは199ドル(約22,500円)、ヨーロッパでは199ユーロ(約25,400円)で、日本での発売や価格については不明です。
2021年12月5日追記:K’apsulの交換にかかる費用は、1カ月あたりおよそ99ドル(約11,200円)/99ユーロ(約12,600円)とされています。
針のない血糖値モニターについては、Afonが通常の腕時計やスマートウォッチに付ける形のものを開発しており、2022年末の発売が見込まれています。
AppleもApple Watch Series 8で血糖値測定機能を導入するといわれています。
Source: PKVitality via Notebookcheck
(ハウザー)