スマホ向けSoCメーカーのUNISOC、2021Q3に中国で出荷数147倍に

    UNISOCの画像

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    スマートフォン向けシステム・オン・チップ(SoC)メーカーというと、MediaTek、Qualcomm、Appleといったメーカーが思い浮かびますが、中国企業であるUNISOCがめざましい躍進を遂げています。。
     
    2021年第3四半期(7月~9月)の中国における出荷数は、前年同期比147倍という驚異的な増加となりました。

    出荷数が147倍になったUNISOC

    調査会社のCINNOによると、2021年第3四半期の中国市場におけるUNISOCのSoC出荷数は410万個で、前年同期比147倍となりました。
     
    2021年第3四半期の中国市場におけるSoC出荷シェア
     
    9月単月で見ても、前年同期比で103倍の120万個を出荷しています。
     
    2021年9月の中国市場におけるSoC出荷シェア
     
    UNISOCはHonorやNokiaなどにチップが採用されたことで、大幅に出荷数を伸ばしました。
     
    ただ、それでも出荷数ランキングでは5位と、凋落しつづけているHuaweiのHisiliconにすら負けています。
     
    しかしながら、DigiTimesCounterpointは今後UNISOCがシェアを伸ばしていくと見ており、Hisiliconを抜き去るのは時間の問題でしょう。
     
    Appleは2021年第3四半期、2021年9月ともに3位でした。

    国内での半導体生産に力を入れる中国

    UNISOCの台頭には、サプライチェーンの強化の一環として、中国政府によるチップ製造能力を高めようとする政策があります。
     
    中国は製品製造のために外国製のチップに依存していますが、これはHuaweiがアメリカからの制裁で大きな打撃を受けたことに象徴されるように、政治的な動向に大きな影響を受ける状態であるといえます。
     
    2021年1月から9月の間に、中国は251億ドル(約3兆円)の半導体装置を輸入し、前年比35%増加しています。
     
    一方、同時期に3,126億ドル(約35兆円)の半導体チップを輸入しており、こちらは前年比24%の増加です。

     
     
    Source: CINNO via South China Morning Post
    (ハウザー)

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