Oppo、レイトレーシング技術への対応を発表~ヘルスケア事業の設立も
スマートフォンメーカーのOppoは、同社のDevelopers Conference 2021においてレイトレーシング技術への対応を発表しました。
また、ヘルスケア事業の設立も発表しています。
Oppoがスマートフォンにおけるレイトレーシング技術を披露
Oppoは同社のスマートフォンにおいて、レイトレーシング技術に対応することを発表しました。
レイトレーシングとは、光が物体によって反射される現象を物理的かつ正確にシミュレーションする手法であり、従来の3D描画に比べて遙かに写実的な表現が可能となります。
Oppoの技術は3DグラフィックスAPIであるVulkanを利用しているとされていますが、ハードウェアベースで対応するのか、ソフトウェアベースで対応するのかは不明です。
ただ、レイトレーシングは非常に負荷の重い処理であり、ソフトウェアの実行は難しいと考えられます。
また、Oppoが多数のスマートフォンでチップを採用しているMediaTekが、Vulkan APIでのレイトレーシング対応を発表しており、MediaTek製チップの使用を念頭に置いているのかもしれません。
Oppoは独自チップの開発も噂されており、そちらでの対応の可能性もあります。
Oppoによると、レイトレーシング技術は3Dライブ壁紙や画像フィルター、ARなど幅広い分野での応用が期待されるとのことです。
SamsungもExynos 2200でレイトレーシング技術への対応を発表しています。
ヘルスケア事業の設立を発表
また、Oppoは予防医療とライフスタイルの変化に焦点を当てたヘルスケア事業を担う、Oppo Healthの設立を正式に発表しました。
センサー、アルゴリズム、データ、バイオメディカルエンジニアリングを駆使して、ユーザーや医療従事者に継続的かつ長期的なデータ、モデル、フィードバックを提供し、より良いヘルスケアソリューションを提供することを目指すとしています。
さらに、Oppo Carlinkと呼ばれる、スマートフォンで車のドアを開けたり、車内のディスプレイに画面をキャストしたりするソリューションも発表しました。