Qualcomm、Windows 11のWi-Fiで有線LAN並の遅延を実現
Wi-Fiはケーブルが不要で通信ができるため、非常に手軽ですが、遅延の面では有線LANに劣る面があり、ゲームプレイヤーはWi-Fiの使用を避ける傾向にあります。
これに対してQualcommは、同社のFastConnectシステムを搭載したWindows 11のPCにおいて、有線LANと同等の遅延を実現したと発表しました。
2つのWi-Fi周波数帯を同時使用
このFastConnectシステムは、Wi-Fiにおける2.4GHz帯と5GHz(あるいは利用可能な場合は6GHz)帯を同時に使用する点が特徴です。
従来のシステムでは1つの周波数帯しか使っていなかったのに比べ、遅延を減らすことができるといいます。
実際測定したところ、遅延が4分の1に減り、さらに遅延の変動も少なく抑えることができたとのことです。
オンラインゲーマーに最適
この特徴はオンラインゲーマーに最適だといいます。
Wi-Fiは遅延の変動が時折発生するため、オンラインゲームがスムーズにプレイできないことがあります。
これに対して、FastConnectシステムを搭載したWindows 11のPCでは、Wi-Fiであっても遅延量も変更も少ないため、有線LAN並の快適さでオンラインゲームをプレイできるとのことです。
Acerは、この技術を採用した「FastConnect 6900」を搭載した新しいゲーミングノートPCを発売開始しており、「ゲーマーは有線LANなしで低遅延のゲーム体験を楽しむことができます」としています。
また、オフィスやリモートワーク環境においても、最近はビデオ通話やコラボレーションツールなどによるデータトラフィックの増大がみられるため、FastConnectは仕事における生産性を維持または改善するのにも役立つでしょう。
Source: Qualcomm
(ハウザー)