Apple、Epic Games訴訟で控訴〜App Storeの変更が遅れる可能性

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App Storeの手数料を巡るEpic GamesとAppleとの裁判で、Appleが提供するアプリ内課金以外のサービスへ誘導する外部リンクやコミュニケーションも認めるべきとの判決が下されましたが、Appleは訴訟に控訴状を提出し、開発者がアプリ内に決済サイトへのリンクを追加できるようにするための差し止め命令の延期を求めている、と報じられています。

控訴が終わるまでに数年を要するか

もし仮にAppleが延期を勝ち取った場合(11月に裁判官によって決定)、15%〜30%のApp Store手数料を回避できる可能性のあるルール変更は、この訴訟の控訴が終わるまで発効しない可能性があり、そのプロセスには数年を要する、と米メディアCNBCが伝えています。
 
Epic GamesとAppleとの裁判の結果を受け、決済プラットフォームPaddleは、App Storeよりも手数料が低い第3のアプリ内課金ソリューションを発表しましたが、実際にサードパーティー企業がApp Storeの決済のシステムへの参入を果たすには、まだ時間がかかる見通しです。

ルール変更でAppleの収益に大きな影響

「要求された(差し止め命令の)延期により、Appleは消費者を保護し、自社プラットフォームを守ることができる」と、Appleの弁護士は裁判所に提出した書類の中で述べています。
 
もしアプリメーカーが最終的にAppleのアプリ内課金システムを使用せずに自社の顧客に直接請求できるようになれば、Appleの収益に大きな影響を与えることになります。App StoreはAppleのサービス事業の一部ですが、2020年の売上高は538億ドル(約6兆368億円)、粗利益率は66%となっており、Appleの売上の約20%を占めています。
 
 
Source:CNBC via 9to5Mac
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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