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2021年9月28日 10時08分

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Appleのカーボンニュートラル計画、TSMCが原因で20年遅れに?

チップの画像


 
Appleは2030年までに100%カーボンニュートラルを目指すとしており、この計画ではサプライチェーンに含まれる企業も対象です。
 
しかしながら、Appleの高性能チップを生産しているTSMC2030年ではなく2050年という独自の目標を設定したとのことです。これにより、Appleの計画達成が20年遅れる可能性があります。

2050年までのゼロ・エミッション達成を目指すTSMC

The Guardianによると、TSMCは2050年までにゼロ・エミッション達成を目指すという独自目標を設定しました。
 
これは、半導体チップの生産には多くのエネルギーが必要であり、そのための電力生産に多くの二酸化炭素が発生することが原因です。
 
チップの製造には、実際にチップが生涯消費する電力の合計よりも多くのエネルギーを必要とします。
 
特にエネルギーを消費するのがクリーンルームの維持です。半導体チップの製造にはほこりが大敵であり、製造施設内の空気を大気圧よりも高く保ち、ほこりが外部から侵入しないようにする必要があります。
 
また、通常この空気圧はクリーンルームだけでなく、建物全体で維持され、多くのエネルギー消費を必要とする原因の1つとなっています。
 
この結果、グリーンピースによるとTSMCは台湾の全電力の5%を消費しており、2022年には7.2%にまで達するとのことです。
 
これだけのエネルギーを消費しているため、ゼロ・エミッションを短期間で達成するのは難しいという判断なのでしょう。

チップ不足が目標達成を早める?

ただ、昨今のチップ不足によってこの目標達成が早まる可能性があるといいます。
 
産業界がより高い価格でチップを購入しており、それによって得た資金で環境保護活動を推進することが可能です。
 
TSMCはほかの半導体ファウンドリよりも環境保護活動に力を入れており、デンマークのエネルギー企業であるØrsted社と20年間の契約を結び、Ørsted社が台湾海峡に建設する920メガワットの洋上風力発電所の全エネルギーを購入しました。
 
これは、企業による自然エネルギー購入契約としては世界最大規模であるとのことです。
 
世界最大の半導体ファウンドリであるTSMCの行動はほかの業界にも影響を与え、ほかのメーカーが追随する可能性があることが指摘されています。
 
Appleのカーボンニュートラル計画については、Bloombergも台湾企業が鍵を握るとしています

 
 
Source: The Guardian via 9to5Mac
(ハウザー)

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