Apple、韓国で育成アカデミーと支援施設を2022年に設立

apple 研究施設 韓国

apple 研究施設 韓国
 
韓国で2022年、デベロッパーの育成や中小企業の支援を目的とした学術&研究施設Apple開発者アカデミー&製造業研究開発支援センター(Developer Academy and Manufacturing R&D Support Center)が開設されることが分かりました。

中小企業支援はAppleにとっても新しい試み

Appleの発表によると、同社の新たな施設は2022年に慶尚北道浦項市の浦項科学技術大学内に開設される見込みで、19歳以上の韓国人を対象とし、9カ月間のプログラムが無料で提供される予定です。
 
開発者アカデミーでは、起業家やデベロッパー、デザイナーがiOSアプリ内のエコシステムで仕事を見つけたり、新たな事業を生み出したりすることが後押しされるとのことです。
 
また、併設される製造業研究開発支援センターは、専門家や設備を地元企業に紹介する架け橋となることを目的としており、Appleにとって世界初めての試みとなる予定です。

公正取引委員会との和解が理由

Appleがこのような取り組みを韓国で行う背景には、同国の公正取引委員会とのしがらみがあります。
 
公正取引委員会はAppleが地元通信キャリアに保証サービスやテレビ広告の費用を負担させていることを問題視しており、独占禁止法で同社を調査していました。Appleが国内のデベロッパーや中小企業を支援することを約束する見返りに、調査を終了する和解があったものと考えられています。消費者や中小企業を支援するために、1,000億ウォン(約93億円)が投じられる見込みです。
 
 
Source:AppleInsider,Apple
(kihachi)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

特集

目次