iOS15の新機能でApple Cardはさらに安全なカードに

Apple Card

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日本時間の21日未明に公開されたiOS15は様々な新機能を搭載していますが、新しいセキュリティ機能も注目すべき新機能となっています。その一つにApple Cardの安全性をさらに高める機能も含まれています。

セキュリティコードを変更

Apple Cardに追加された「Advanced Fraud Protection」機能はWalletアプリでApple Cardの3桁のセキュリティコードを表示した後、またはSafariで自動入力された後にこの番号を変更する機能です。結果的にセキュリティコードは定期的に変更され、第三者による不正利用を防ぐ意味でセキュリティ性能は大幅に向上したことになります。
 
Apple Card Family
 
通常のクレジットカードのように物理カードにセキュリティコードが記載されている場合、このように番号を変更することはできず、Apple Cardならではの安全策となっています。なおクレジットカードのセキュリティコードは最初の決済承認に使われるだけであり、月額課金サービスの継続などがこの変更で中断されることはありません。
 
ただ安全性の向上と共に多少の不便さも追加されます。セキュリティコードの自動入力に対応しないオンラインストアアプリ(Webブラウザ)などでにセキュリティコードを入力する際は、一回一回、Walletアプリでセキュリティコードを確認する必要があります。これは安全性のための小さな不便さといったところでしょう。

日本での提供は?

Apple Cardは新しい機能が追加され、より便利で安全なクレジットカードになっています。日本でも多くのユーザーがApple Cardを使いたいと思っているのですが、その道のりはまだまだ遠そうです。Apple Cardを発行するGoldman Sachsは先日、日本で銀行業の免許を取得したのですが、これはApple Card発行を目指すものではないと解説されています。
 
AppleはApple Cardを世界各国で広く提供したいとしていますが、日本での提供はまだ準備段階にも入っていない可能性があります。国内の法的な問題、クレジットカードの収益構造の違い、国内消費者のリボ払いへの意識など、Apple Cardの日本導入には難しい部分が多く残っています
 
 
Source:AppleInsider
(KAZ)

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