Epic Games、Appleとの裁判結果を不服とし正式に控訴

app store epic games

app store epic games
 
米地方裁判所で下されたAppleEpic Gamesとの裁判に対する判決を受け、Epic Gamesが12日夜(現地時間)、正式に上告する構えを見せました。

Epicの主張、ほぼ退けられる

9月10日に下された判決は、確かにAppleにも不利な内容ではあったものの、10項目のうち9項目は同社を支持するもので、Epic Gamesの主張はほぼ退けられる格好となりました。Epic Gamesは当初から、Appleが反競争的であり、サードパーティーのアプリストアやアプリ内決済方法などにデバイスを開放すべきだと主張していましたが、はっきりと認められたのは後者のみでした。
 
判決を下したイボンヌ・ゴンザレス判事は、裁判の中でAppleが「カリフォルニア州の競争法に基づいて反競争的な行為を行っている」ことは示されたものの、Epic Gamesの言うように違法な独占企業であることや、独占禁止法に違反していることは証明できなかったと述べました。その上でEpic Gamesには損害賠償金が課せられました。
 
これを受けてEpic Gamesは12日、正式に控訴状を提出しました。具体的な内容は書面に記載されていませんが、同社がかねてより主張していたとおり、サードパーティーのアプリストアと「サイドローディング(ストア以外からもアプリをダウンロードできるようにする行為)」の許可、Appleが独占企業であること、デベロッパーアカウント抹消の違法性、「フォートナイト」のApp Storeへの復活などを訴えていくこととなりそうです。

勝利を強調するAppleも内心はヒヤヒヤ?

Appleは今回の判決を「圧倒的な勝利」と呼び、現時点で不服として控訴することを正式表明していません。しかし、このままではすべてのアプリがアプリ内課金のために外部のWebサイトにリンクすることを許可しなければならないため、Epic Gamesの控訴を最初から見越していたのでしょう。
 
この判決が出る前に、AppleはApp Storeのポリシーを一部変更し、SpotifyやNetflixなどの「リーダー」アプリのみ、外部Webサイトへのリンクを許可するなど譲歩する態度を見せていました。ですが、判決に従う場合は、「フォートナイト」を含むすべてのアプリが対象となります。
 
 
Source:MacRumors
(kihachi)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

特集

目次