Appleのデータセンター建設計画に「待った」、建設許可の延長に異議

Apple データセンター
 
Appleは、アイルランドの田舎町に大規模データセンターの建設を計画していましたが、土地所有者などの反対により、計画に大きなずれが生じています。Appleは今年6月に建設許可の延長を申請し、認可が下りたようですが、その決定に対して高等裁判所が異議を申し立てています。

土地所有者などの反発で計画にずれ

Appleがアイルランドのアセンリーという田舎町に100%再生可能エネルギーで稼働するデータセンター建設を発表したのは5年以上前のことですが、土地所有者を含む3人が高等裁判所に司法審議を求めるなどして計画にずれが生じており、計画はまだ実現に至っていません。
 
現在の建設許可の期限は2021年9月24日となっているため、Appleは今年6月に5年間の期間延長を申請しました。2026年までにプロジェクト開発に興味のある企業を探し、データセンター建設をサポートするというのがAppleの計画ですが、ゴールウェイ郡議会には延長許可を出す権限はない、との訴えが高等裁判所に提起されました。

一方的な決定は民主的でないとの主張

今回の訴訟も、先の訴訟を起こした地元住民の一人のアラン・ダリー氏が背後にいると伝えられていますが、何の公の協議もなく、ダリー氏の提出物も考慮されずに、評議会によって一方的に決定が下されたことが問題とされているようです。
 
加えて、資料が提出された6年前とは状況が変わっているため、EU生息地指令と環境アセスメント(EIA)が再び必要であるとも原告側は主張しています。
 
 
Source:RTE
Photo:Apple
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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