Siriが勝手に録音しているとの訴訟、裁判所が継続を認める

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SiriやGoogle Assistant、Alexaなどの音声アシスタントが、ユーザーの会話を許可なく録音しているという訴訟は、世界各地で複数提起されています。

集団訴訟に発展する可能性も

そのうちのひとつ、Siriが勝手に録音しているという訴えについて、カリフォルニア州オークランドの連邦裁判所は、訴えを否定するAppleの主張を退け、訴訟を継続する判断を下しました。
 
裁判官が、Siriがユーザーが望まない時でも会話を録音、サードパーティーに録音データを渡しているという訴えを認めたことで、原告側は集団訴訟を提起できる可能性が出てきました。

Apple、会話を録音し外部業者に分析を委託していた

会話録音問題は、決してユーザーの被害妄想という訳ではありません。2019年にはWashington Postが、AmazonがAlexaとの会話をすべて記録し、ユーザーの許可なく保持していた事実を発見しています。
 
また同じく2019年に英Guardianが、AppleがユーザーとSiriとのやり取りを録音し、その一部を外部業者に送信、分析していたと報じ、大きな騒動となりました。
 
Appleはその後、Siriとユーザーとの会話の分析を停止、ユーザーが同意した場合のみ評価に使用する方針へと切り替えています

 
Appleは今回の訴訟について、「Appleは、プライバシーは人間の基本的な権利であり、ユーザーはいつでもSiriを有効・無効に切り替えることができます。AppleはSiriがユーザーの意図なく起動しないようにし、見た目や音声でSiriが動作していることが明確にわかるようにしています」と説明、勝手に録音している事実はないと主張しています。

 
 
Source:Washington Post
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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