iPhoneの衛星通信が利用できる地域は限定的、衛星電話の実現は当面なし?

通信衛星 三菱電機

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iPhone13衛星通信が使えるようになるとの情報が注目を集めていますが、Bloombergのマーク・ガーマン記者が、iPhoneの衛星通信が使えるのはごく一部の地域であり、携帯の電波がない場所でも衛星電話が使えるのはかなり先のことだろう、と述べています。

iPhoneの衛星通信が使えるのは一部の地域のみ

iPhone13低軌道衛星通信が利用可能になるとの情報は、Apple関連の精度の高い予測で知られるアナリストのミンチー・クオ氏が投資家向けメモで発表したことで注目を集めています。
 
Bloombergのマーク・ガーマン氏は先日、iPhoneが対応する衛星通信は緊急メッセージに限定されており、実現は2022年以降になると報じていました。
 
現地時間9月5日のニュースレターPower Onでガーマン氏は、iPhoneの衛星通信機能が利用できるのは、ごく一部の地域に限定されると述べ、多くの国や地域では利用できないと伝えています。
 
また、Appleは将来的に自前の衛星ネットワーク構築も視野に入れているようだが、実現するのは数年先になる、と先日の見解を強調しています。
 
Bloombergは2019年12月に、Appleの衛星ネットワーク構築計画を報じていました。

衛星電話の実現はかなり先

ガーマン氏は、iPhoneの衛星通信機能について、携帯の電波が届かない場所でも電話がかけられるようになるのか、という問いについて「まったく違う」と否定し、実現するとしてもかなり先になるだろう、と述べています。
 
衛星電話に必要なハードウェアは準備ができておらず、部品の価格が高いうえ、Appleの取引先である携帯キャリアからの反発が予想されるため、実現は簡単ではないようです。
 
先日ガーマン氏は、iPhoneで利用できる衛星通信は、短い緊急メッセージに限定され、「メッセージ」アプリでの表示は、SMSの緑、iMessageの青と区別され、灰色で表示されると報じていました。
 
 
Source: Bloomberg (1), (2), 9to5Mac
Photo:三菱電機
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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